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ポツダム進級
陸軍は、将官への進級がなかったそうですが、海軍は、将官の進級があったそうです。 なぜ、陸軍と海軍とでは、違うのですか。 どんな事情があったのですか。 現代史、なかでも旧日本軍については、まったく知識がありません。 よろしくお願いします。
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自分の理解なんですが、ポツダム進級 って2種類の用法が有る様に思えます…。 1、昭和20年7月に行われた、尉官以下の進級と任用の権限を、各部隊に委託(本来は天皇の名の下に陸海軍大臣が行う)した事に伴う、昇級 兵は無条件で、大尉以下の士官と准士官及び下士官は勤続年数に応じて1 階級進級。 (これだと、当然将官に昇進する者はいない。) 2、終戦後(ポツダム宣言後受託後)も復員せずに戦後処理をする旧軍の人間に、米軍が便宜的に部内限りでの権限を与えていたことを指して 終戦後には、外地に残された、600万人以上の軍人、軍属、一般人を本国に帰還させる為に、残存艦や未完成の軍艦を掻き集め、米軍からもLSTなどを借り受けて旧海軍を中心に復員作業が行われました。 (大きい物だと、空母葛城とかが使われた。) 突然、運用する艦が急増する事に伴い責任者を急遽昇進(艦長は大佐)させなければ成りませんし、師団クラスの人員を復員(葛城でも5千人しか乗れない。)させようとすれば、船団(艦隊)クラスの規模(その長は少将以上?)が必要になります。 (軍人の階級は、職権をも示していますから足りなければ昇進させねばならない…。) なお戦後処理に陸軍では、将官クラス(陸軍は終戦時に百人単位でいます)を急遽昇進させてまで実施させる業務がなかったので行われなかったのではないかと思います。
お礼
よく解りました。 復員船の運用や機雷の除去などの戦後処理に海軍が必要だったのですね。 早々にご回答下さってありがとうございました。