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ロシア語の質問
- 「близок」の使い方と「близкий」とのニュアンスの違いについて不思議に思っています。
- 「далеко」と「далекий」の使い方の違いについて理解できません。また、「Россия от Японии」「От Японии до России」の表現についても教えてください。
- 「дальний」と「далекий」の違いについて教えてください。
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No.2です > 「近い」と言いたい時は、短語尾を使うのがいいみたいですね。 これは一概には言えないと思います。 形容詞長語尾は「恒常的・普遍的な形質」、短語尾は「一時的・個別的な形質」と書きましたが、そこから長語尾は漠然としたイメージの表現、短語尾は断定的な強い表現、という印象になるようです。そのため会話などでは長語尾の方が「柔らかい」印象になるようです。 実際のところ、близокなんて単語尾形はあまり使われない気がします。不変化のблизкоの方が普通な気がしますし、もしかすると会話では"не далеко"という表現の方が多いかも知れません。 ところで、述語として使われる「形容詞短語尾中性形が不変化になったもの」が「形容詞短語尾中性」か「副詞」かというのは、単なる分類の問題みたいです。ロシア語版ウィクショナリーなんかはНаречие(副詞)に分類して述語としての用法も扱ってますが、いくつかの露露では、副詞の項目にはあくまで副詞的用法の例文しか出てないので、述語は形容詞短語尾の扱いになっているみたいです。 また、副詞の項目でもдалекоとдалёкоは「同じもの」として扱われていました(ただしウィクショナリーではдалёкоに"народнопоэтический"という注釈がついているので、現代では少し古い印象なのかも知れません) なので、前の回答でNo.1さんの回答を否定するようなことを書いてしまいましたが、以上の点はお詫びして訂正します。 その上で、 Россия далеко от Японии. となる理由ですが、これはやはりот Японииという具体的な比較対照があるからでしょうね。 Россия далёкая…では、あまりに漠然としてしまいます。ぼんやりと「ロシアは遠いなぁ…」と言っている感じ。かといってРоссия далека.だと、あまりに断定的で固苦しい。でも不変化の述語だと、上記のような形容詞短語尾の性質も和らいで、ぐっと口語的になるみたいです。 れっきとした主語(Россия)がありますから、これはもちろん無人称文ではありません。動詞がないと言っても、いちおう印欧語の仲間ですから、本当はコピュラ(be動詞にあたるもの)があるのですが、現在形では省略されるので「副詞」よりは「述語」という言い方の方が適切ですね。
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- trgovec
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#1です。参考にしているのが93年の辞書なので、もしかすると「もう古い」のかもしれませんが、далёко/далеко́ について 中性短語尾 далёко/далеко́ 例文 Город от нас далёко/далеко́. 町は我々のところから遠い。 副詞および無人称述語 далеко́/далёко 無人称述語の例文 Ему далеко до совершенства. 彼はとても完全とはいえない。 Он далеко прошёл геометрию. 彼は深く幾何学を修めた。 など比喩的な用法 中性短語尾、副詞・無人称述語とも両方の形を使いえますが、順番を変えているところを見ると前者は далёко 後者は далеко́ の傾向があるようです。
お礼
お礼遅れて申し訳ありません。ありがとうございます。じっくり理解していきます。
- てんてん てんまり(@ten-temari)
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1)一般に、形容詞長語尾は「恒常的・普遍的な形質」を表し、短語尾は「一時的・個別的な形質」を表します。たとえば「この本は難しい」というとき、誰が読んでも難しいなら Эта книга сложная.(普遍的な形質) ですが、これがもし「私にとっては」とか「子供が読むには」といった条件が念頭にあれば Эта книга сложна.(個別的な形質) となるわけです。 Мой грод к Японии очень близок. という文の場合「私の街は(ロシア国内の大都市からは遠いかも知れないが)日本には非常に近い」という感じがします。『日本との距離』という個別的な条件を意識して、短語尾にしているのだと思います。 (こういうのは多分に話者の意識に依存するので、人によっては「日本に近いのは普遍的な性質だ」「日本との距離は恒常的に近い」という発想で長語尾を使うことも、もちろんあり得ます) 2)ちょっと誤解があるようです。 далёкоは確かにдалекийの短語尾形ですが、これはあくまで中性です。 一方、далекоというのもあって、これは不変化の副詞です。 Россия далеко от Японии. と言えば、これは副詞であって、形容詞短語尾ではありません。 (もし形容詞短語尾ならば、Россияに合わせてдалекаでなければなりません) 副詞のдалекоも、もちろん語源をたどればдалекийの短語尾にいきつくわけですが、現代語では完全に品詞が異なります。ロシア語には、この手の副詞が多いので、混同しないように気をつけましょう。 3)語源も同じですし、同義語に分類されていて、意味に大きな違いはないようです。ただ、далёкийの方が一般的に使われていますね。дальнийだと、ちょっと文語調になって気取った感じになるようです。詩なんか書くときはдальнийの方が、格調が高くてカッコイイかも知れませんが、普通に話すときは変に気取った印象になりそうなので、далёкийの方が無難だと思います。
お礼
1) なるほど、完全ではないですが短語尾がわかった気がします。でも依然難しいですね。 私の作った例文も実はもともと、ロシアの首都からは遠いが という節が頭にくっついてたのですが、いらないと思って削ったのです。ご説明にぴったり合致してますね。 「近い」と言いたい時は、短語尾を使うのがいいみたいですね。 世界は広いから「日本に近いのは普遍的」な訳ないですもんね? 2)私は形容詞短語尾中性形=副詞だと思ってました。 далёкоとдалекоで違うのですね。 でも、なぜこの文Россия далеко от Японии.で副詞を使うのでしょうか?動詞もないのに。 もしかして無人称文ですか? Россия далека(далекая) от Японии.は非文でしょうか。 なぜ1の文ではблизко(副詞)でなく 短語尾男性形が使われてるのでしょうか? なんか負のスパイラルにはまりそうです。もしごらんになられて気が向いたらまた回答くださればうれしいです。
- trgovec
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1 辞書にある「短語尾」とは主語の性数に応じた短語尾、主語に関わらず中性の短語尾、のどちらの意味でしょうか。 コンサイスでは「述語としては主語に関わらず中性短語尾 близко を使いうる」という微妙な書き方がされています。 2 1とも関係しますが、これはどちらも中性短語尾 далёко でしょう。これは述語では主語に関わらず中性短語尾とあります。 Россия далёко от Японии. = Russia is far from Japan. От Японии до России далёко. = It is a long way from Russia to Japan. 上の方は人称文で、主語は女性ですが述語は中性になっています。下の方は無人称(非人称・無主)文ですから当然中性です。 3 どちらも даль の形容詞形ですが正確にどう違うのかは分かりませんでした。すみません。ただ、дальний の方は Дальний Восток「極東」、дальний огонь「遠距離射撃」のような決まった言い方で使われたりするようで、一般的には далёкий かなと思います。 中国の都市「大連」の語源も дальний と聞いたことがあります。
お礼
ありがとうございます。 1,2 От Японии до России далёко. はまだわかるのですが、 Россия далёкая от Японии. にならずに短語尾中性形を使う理由がよくわかりませんでした。 3なるほどдалёкийを優先的に使用すればいいんですね。
お礼
詳しい説明ありがとうございました。 確かに単語帳に「述語」というカテゴリーがありますね。 私の頭ではなかなか理解の難しい範囲ですが、苦手範囲とならないようにじっくり取り組んでいきます。 書いてくださったこと、まだ完ぺきに理解できてませんがいつでも読み返せるようにしておきたいと思います。