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天下茶屋(てんがちゃや、大阪)という地名
以前、「茨城県」を「いばらぎけん」と呼ぶ人が多いことについて質問しましたが、それと同様の例ではないかと思い、質問します。 大阪の「天下茶屋」は、「てんがちゃや」と、「てんか」の最後の「か」が濁り、つぎの「ちゃ」は濁らない、という特殊な発音の仕方をします。上の「茨城県」でも、「茨城」は「いばらき」ですが、「県」が続くと、「いばらき」の「き」を濁し、「け」は濁さないで発音してしまう、というのは、そこに日本語の濁音と連語についての共通の規則性があるのではないかと思いますが、この「天下茶屋」の発音についての解説をお願い致します。
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「いばら<ぎ>けん」については、その際指摘した通り、無声破裂音としてのカ行音の発音に慣れていない発音運動の弱化現象の反映として、有声破裂音でのガ行音に変化したものでしょう。 この「てん<が>ちゃや」については、発音の強弱問題とは関係なく、次のように本来「太閤殿下(てんが)様」の「茶屋」の意味が濃いのではないでしょうか。 「Tenga テンガ(殿下) Quambacuの官位」 「Tebgue テンゲ(天下) すなわち、Tenno xita(天の下)。 Tenjo tengue」 (「邦訳日葡辞書」岩波書店)
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- umimarukun
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> そこに日本語の濁音と連語についての共通の規則性があるのではないか 大阪の『天下茶屋』の由来を考えれば、 この読み方は規則性でもなんでもなく、 No.2のお礼に書かれた「独特の分析」でないことも明らかです。 住吉神社を参拝した豊臣秀吉が紹鷗の森と呼ばれる地に 立寄った折、そこにあった茶屋から水を汲んでこさせて、 供をしていた千利休に茶を点てさせたところが大変美味で 感激しました。 そこで秀吉はその水(泉)に『恵みの水』という銘を与えました。 そのために天下(てんが)の茶屋(ちゃや)だということで、 天下茶屋(てんがちゃや)と呼ばれるようになりました。 当時存在した読み方としては「てんか・てんが・てんげ」などがあります。 ただ、秀吉が何と呼ばれていたかを考えると、 その読み方は「てんが」が妥当です。 天下は『殿下(てんが)=秀吉』であり、『天下(てんが)=全世界』。 つまり、この場合の天下の発音は元から「てんが」であって、 後にどのような言葉が繋がろうと変化しないのです。 少しわき道に逸れてしまいますが、 発音と同時に大事な要素がイントネーションやストレスです。 天下茶屋と書いただけでは、これらはまったく不明です。 普通は『てんか・ちゃや』や『てんが・ちゃや』という具合に、 天下と茶屋の複合と考えて読むと思います。 ところが、大阪の天下茶屋の場合は 『てんがちゃや』と続けて読むのが普通で、 イントネーションもストレスも無く棒読みです。 これは意味上では『てんがちゃ・や』と考えることもできます。 つまりその意味は「『天下の茶』を売る店」となりますが、 発音自体には影響しないと思います。 ところで、先の『茨城県』や今回のご質問を見ていると、 質問者さんは独自の解釈を持とうとされているように見えます。 言語学の基本的研究法は、 先ず多くのサンプルを集め、そこから共通性を見出していくものです。 ところが、No.1の回答者さんの例示に対して > 「そういう読み方もある」という参考にさせて頂きます。 で済まされていて、これでは偏りが出てしまうのではないでしょうか。 同じ漢字の同じ単語である以上、 同等のサンプルとして扱うのはごく普通のことだと思います。 天下茶屋という地名や店名は全国各地にあります。 そういうところから読み方のサンプルをできるだけ多く集めて そこから共通性を見出していくようにしなければ 誤った結果を持つに至りかねないと思います。 老婆心ながら申し添えたいと思います。 以上、ご参考になれば幸いです。
お礼
ご回答をありがとうございました。 何だかえらくお説教をされてしまいましたが、思ったことを書いたまでです。私は言葉の分析の専門家ではありませんが、専門家の方も、どこかで教育を受けるかどうかして、経験を積んで、本格的な分析法を身につけていくのではないでょうか。つまり、最初はだれでも素人だということです。そういう素人が、自身の経験から、考えて疑問に思ったことを投稿するのが、このQ&Aサイトではないですか? No.1さんへのお礼に「そういう読み方もある」という参考にさせて頂く、というのは、あなたがおっしゃるサンプル集めの一つとして、私が身につけていく過程であり、それを受けてこれから私の考えが変わるかどうかは分かりません。現時点では、「ご意見の一つとして受け止める」という対応であり、私は何も間違ったことはしていないつもりです。 umimarukunさんも、「住吉神社を参拝した…」の由来の文章を提示するのであれば、その出典を併記すべきではなかったのでしょうか。サンプル集めの一つとさせて頂く上で、非常に重要な要素です。 「日本語の濁音と連語についての共通の規則性があるのかどうか」について、それが「ない」とおっしゃるのは、umimarukunさんのご意見です。大切なのは、なぜ「規則性によるものではない」と考えるのか、その理由です。大阪の「天下茶屋」の由来は結構なのですが、なぜ規則性ではないと考えるのか、そこが抜けているようにお見受けします。その上で、私の考えを否定されるのは、心外です。 老婆心とおっしゃいましたが、申し訳ありませんが、ご意見は、意見の一つとして受け止めさせて頂きます。マナーやエチケットを心得られたご回答であったことには感謝を申し上げますが、umimarukunさんのご回答の論理性には疑問が残ります。ご回答ありがとうございました。
- pandaApple
- ベストアンサー率61% (253/413)
ちゃちゃをいれてすみません。 長く大阪に住んでいますが、私はずっと「てんがじゃや」と読んでいます。 「茨木」も「いばらぎ」と発音します。 「茨木市」「茨木駅」も「いばらぎ」、単発の「茨木」も「いばらぎ」。 住所表示や駅名表示では濁らない読み仮名になっていることは分かっていても、言いやすい方に流れてしまいます。 「天下茶屋」もそれと同じで、「てんがちゃや」は読みにくい。正しく読まねばならない場面では意識して「てんがちゃや」と発音しますが、家族友人など砕けた話し方でOKの場面で「てんがちゃや」ときちんと発音したことはないです。 みんなそうだと思っていたのですが、違うのかな?
お礼
ご回答ありがとうございます。 「茨城」「茨木」は、私も単独でも「いばらぎ」と発音していました。その方が言いやすいですよね。 「天下茶屋」は、電車の車内のアナウンスで「てんがちゃや」と知りました。何も言われなければ、「てんかぢゃや」と呼んでいたと思います。 ありがとうございました。
- 佐藤 志緒(@g4330)
- ベストアンサー率18% (840/4653)
河口湖にある「天下茶屋」は(てんかじゃや)です http://www.fujigoko.co.jp/kawaguchiko/tenka.html 江戸時代の仇打ちで有名な天下茶屋の仇討をこれを歌舞伎化したのは『敵討天下茶屋聚』「かたきうち (てんがぢゃや) むら」です
お礼
別の例を示して頂き、ありがとうございます。ただ、私が聞きたかったのは「でんがちゃや」についてですので、「そういう読み方もある」という参考にさせて頂きます。
お礼
「いばら<ぎ>けん」の際には、「母音の無声化」とご指摘くださった方ですね。重ねてありがとうございます。 「天下茶屋」の「天下」は、「太閤殿下様」から来た、というご意見ですか。「邦訳日葡辞書」では、「天下」は「てんげ」とあるのですね。独特の分析、参考にさせて頂きます。貴重な情報を、毎回ありがとうございます。