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「泳ぎて」が「泳いで」になるのはなぜですか?

「イ音便」についての質問です。 「磨きて」は「磨いて」に、「書きて」は「書いて」に変化しました。きっと、「磨いて」「書いて」の方が発音しやすいという理由からであると理解しています。 では、「泳ぎて」が「泳いで」になるのは、どうしてでしょうか? そもそも「磨いて」「書いて」のように「いて」の発音が自然であれば、 「泳いて」になってもよさそうに思います。 「およく」という動詞があるならば、「およいて」と「およいで」を区別するという可能性もありますが、「およく」という動詞はありません。 また、「脱ぎて」→「脱いで」は、他に「抜きて」→「抜いて」があるので、混乱をさけるために「て」でなく「で」を用いるという可能性もありますが。 「(泳)いて」でなく「(泳)いで」となるのは、「い」に変化する前の濁音「ぎ」が、「で」へと影響するのでしょうか?それとも、「よ」が影響するのでしょうか? 「泳ぎて」→「泳いで」になる理由を教えてください。 よろしくお願いします。

みんなの回答

  • kzsIV
  • ベストアンサー率53% (238/446)
回答No.3

平安時代の濁音は現代のような「有声性」よりは「先行鼻音性」にあったようです。 鼻音性を(n)で表すと 「抜きて」の発音意識は /nukite/ で       実際の発音は [nukite・ヌキテ] だったでしょう。 一方「脱ぎて」のほうは /nu(n)kite/ で       実際の発音は [nuηηite・ヌンキ゜テ]だったでしょう。 イ音便は/i/音に先行する子音の脱落でですから、 「抜きて」 /nukite/ は /nuite/[nuite・ヌイテ]になります。 一方「脱ぎて」/nu(n)kite/ のほうは /nu(n)ite/となり鼻音が母音の直前に来ることになります。この場合、鼻音は子音としては残らず、母音と融合し i は鼻母音になったと思われます[nui~te] 。そして後続の te は鼻音が先行することとなり発音意識としては濁音になり、/nui(n)te/[nuinde] となり、やがて清濁を無声・有声で区別するようになると「nuide・ぬいで」となります。

  • 131tobi
  • ベストアンサー率54% (18/33)
回答No.2

〈「い」に変化する前の濁音「ぎ」が、「で」へと影響するのでしょうか?〉が半分正解ですかね。 https://kotobank.jp/word/%E3%81%A6-573101#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89 ==============引用開始 て[接助・終助] [接助]活用語の連用形に付く。ガ・ナ・バ・マ行の五段活用動詞の音便形に付く場合は「で」となる。形容詞、形容詞型助動詞に付く場合は「って」の形をとることもある。 1 ある動作・作用から、次の動作・作用へと推移・連続する意を表す。「学校に行っ―勉強する」「着替えをすませ―寝る」 ==============引用終了 「泳ぐ」はガ行の五段活用動詞です。〈音便形に付く場合は「で」となる〉もののようです。理由は……わかりません(泣)。

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.1

1。 伝統的な国文法では、平安時代に口語では、イ音便(書いて)、ウ音便(早う)、促音便、(立って)撥音便(死んで)の四種が起こった、と言われます。  音便はそれまでの子音ー母音ー子音ー母音という交替が崩れて、母音ー母音、子音ー子音、のような連続が出来た、ということです。  イ音便は、母音「イ」の前では、k と g の喉音が消える、という音韻変化です。ですから kakite > kaite、 oyogite > oyoide のようにカ行とガ行の四段活用に起こります。 2。 「(泳)いて」でなく「(泳)いで」となるのは、「い」に変化する前の濁音「ぎ」が、「で」へと影響するのでしょうか?  おっしゃる通りです。上記喉音消去の前に、有声の閉鎖音のあとでは順行同化(下記)で te が de に変わっています。  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E5%8C%96_%28%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E5%AD%A6%29

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