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イスラム教の寺院における禁忌
最近「1999ChristmasEve」というフリーゲームをプレイしていると、イスラム教の寺院に関する記述が出てきました。 そこには、イスラム教では ・神またはその使徒を象った偶像とそれらの姿が描かれた壁画 ・賛美歌を伴奏するためのオルガン ・鐘を鳴らすための鐘楼 の3つは禁じられているとありました。 偶像と壁画は偶像崇拝禁止の教えがあるのでわかりますが、オルガンと鐘楼が禁じられているのはなぜでしょうか? また、これらに関する文献や資料はあるでしょうか? (私も自分で調べてみましたが、オルガンや鐘楼が禁じられているという記述は発見できませんでした)
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オルガンについては、キリスト教にオルガンが取り入れられるのが10世紀以降ですから、それ以前にできたクルアーン(コーラン)やハディース(預言者ムハンマドの言行録)に出てこなくて当然でしょう。逆に、キリスト教会が賛美歌を伴奏するためのオルガンや礼拝の時を告げる鐘はモスク(マスジッド、礼拝堂)にはまったく必要がないのであり、なぜ禁止かという問い自体がキリスト教徒側の姿勢の誤りを示しています。 イスラム事典データベース(日本イスラム協会 ウェブサイト) http://www.gakkai.ac/islamkyokai/database/ 歌舞音曲 の項には、次のような部分があります。 “イスラム時代になると,歌舞音曲が#シャリーア#(イスラム法)に合するのか,それとも禁じられているかについて,さまざまな議論が行われた。コーランには,これについての明文はない。#ハディース#には,合法だとするものと,否定するものとの双方があって,いずれとも決し難いが,結局,#ハラーム#(禁止)ではないが,推奨はできぬもの(マクルーフ)とする説が圧倒的のようにみえる。” (筆者は前嶋信次) 宗教法人日本ムスリム協会WEBで提供されているハディース検索(ハディース集「日訳 サヒーフ・ムスリム」)http://sahihmuslim.jp/ によるところでは、 アザーンの言葉は二回、イカーマのそれは一回唱えること(1巻 P.261-262)および アザーン(礼拝時刻告知の詠唱)の由来(1巻 P.261)には、 礼拝時刻到来の呼びかけを、鐘や角笛ではなく肉声で呼び掛けることの由来が書かれています。 また、 旅に犬を連れ、ベルを持って出るのは好ましくない(3巻 P.205)に、次の言葉があります。 “アブー・フライラは伝えている アッラーのみ使いは「ベルはサタンの楽器である」と申された。”
- tanuki4u
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・賛美歌を伴奏するためのオルガン ・鐘を鳴らすための鐘楼 マーワルディー(2006)、第13章p354 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BA%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%9F%E3%83%BC 宗教儀礼の制限 この部分かなと ズインミーに禁止れている行為が賛美歌とかキリスト教の鐘を鳴らす行為。 この事象を、キリスト教側からの(1999ChristmasEveというたぶんクリスチャンが作ったゲーム)目線から理解すると、イスラム教の寺院では禁止されているように見える。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%B3 イスラム教では、肉声重視です。 クルアーンのどこに書いてあるかわかりませんが、 http://www7b.biglobe.ne.jp/~yappi/eiga/EB-01themessage.html この イスラム教的に正しい映画でも アザーンの素晴らしさを表現していました。 ムハンマドによって解放された黒人奴隷が、アッラーのすばらしさを みんなで讃えよう 集まれ と、塔の上に立って、肉声で朗々と歌いあげておりました。 ※ 小ネタ アラビアのロレンスが1962年の映画で、その中で粗野な感じのアラブの族長をやっていたのがアンソニー・クイン んで、the message が1976年の映画で http://en.wikipedia.org/wiki/Mohammad,_Messenger_of_God 教友のハムザを演じさせています。キャスティングにニヤリとしました。 アラビアのロレンスはイスラム側にとって見るといろいろと解釈に不満のあるところですが、この映画を見ると、アラビアのロレンスを思い出せよ・・・という感じがします。 まぁ単純にアンソニー・クインがアラブ顔だったのかもしれませんが