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導波管の減衰について
導波管について勉強しているのですが,教科書で分からないことが出てきました. 導波管の減衰は周波数fに対して f^(3/2) に比例すると書かれているのですが, これが何故そのような関係になるのかわかりません. 減衰係数から導出できるらしいのですが,f^(3/2)を含む式に変形することはできませんでした. ご存知の方がいましたら教えてください. 図5-24の点線がこのf^(3/2)だと思います. 参考になるかは分かりませんが,載せておきます. http://www.asahi-net.or.jp/~bz9s-wtb/doc/denjiha/tiw1c5tmp.pdf
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波長に比例した寸法の相似変形、同一モードが条件になっていませんか。図5-24に記載されている WRJ-x 寸法規格は次のようなもののようです。 http://www.yamatoshinkan.co.jp/products/images/data_5_1.pdf http://www.nikoha.co.jp/doc/waveguide.pdf 周波数 n 倍に対し、管壁表皮厚 1/√(n) 倍でシート抵抗 √(n) 倍、断面周長が 1/n 倍ですから、進行方向単位長あたり抵抗および損失は、 n √(n) 倍、すなわち f^(3/2) という事かと思います。 同軸 TEM 波のような電流一様性があるものとは違って、導波管では、進行方向に直角の電流成分さえ存在します。しかしその損失があったにせよ、比率が変わるわけではありませんから、全損失は、単純に進行方向抵抗変化で代表して差し支えないと思います。 (別方法) 大雑把すぎて不安でしょうか。少し丁寧に分解してみましょう。壁面電流模様の反復一区間に着目します。波長に比例した導波管寸法変化に対し、電流模様は相似に変形します。同一電力に対する損失電力は、次のような手順で飛躍なく勘定できそうです。 管壁シート抵抗:s1 = √(n) 倍 各部電流面密度:s2 = n 倍 各部単位面積当たり損失:s3 = s2^2 * s1 = n^2 √(n) 倍 一区間面積:s4 = 1 / n^2 倍 一区間当たり損失:s5 = s3 * s4 = √(n) 倍 単位長さ当たり損失:s = s5 * n = n √(n) 倍