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「-し尽くしている」の用法について(日本語の質問)

「-し尽くしている」という言葉の用法について質問が有ります。 以下の用法は正しいですか? ・熟知し尽くしている ・実現させ尽くしている 宜しくお願いします。

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  • alingual
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回答No.1

はじめまして。 結論から言うと、前者は△、後者は×です。 まず、「し尽くす」 は、「~して尽くす」 ですね。 そして、尽くすは、尽きるの他動詞です。 尽くすは基本的に、 1誰かが何かを、すっかり果たす、終わらせる、カラにする。 2これ以上ない状態にする。 という事です。 単に作業が終わるという事ではなく、終わりがあることに使う言葉です。 限りある何かを、●●して終わらせる、というニュアンスです。 ・この山の銀を採掘しつくす。 ・フラスコ内の酸素が燃焼し尽くす。 ・自然を破壊し尽くす。 ・手持ちのTVゲームを攻略し尽くす。 ・富を略奪し尽くす。 ・胃の内容物を消化し尽くす。 といった感じですね。 ☆「熟知し尽くす」に関して 2の意味合いで、これ以上知ることが出来ないという状態なので、 OKでもありますが、 熟知は完全に知っていることなので、 「完全に」と「尽くす」が意味合い的に重複していて、気持ち悪いかなぁ、と思います。 「知り尽くしている」の方がしっくりくると思います。 ☆「実現させ尽くす」に関して NGです。 「され尽くす」は正しい日本語ではありません。 「し尽くされる」が正解です。 「し尽くす」は「する」と「尽くす」の二つの動詞から出来た一つの複合動詞です。 受け身にする時、後ろの動詞(後項動詞といいます。)を活用させます。 たとえば、 「作り上げる」は、「作られ上げる」ではなくて、「作り上げられる」 「斬り返す」は、「斬られ返す」ではなく、「斬り返される」 が正しいと言うと、ピンとくると思います。 「実現し尽くされている」がしっくりくると思います。 お役にたてば幸いです。

mk7877
質問者

補足

ご丁寧に有難うございます。参考になります。 >まず、「し尽くす」 は、「~して尽くす」 ですね。 つまり、「~し尽くす」 は、「~して尽くす」 の訳ということですね。 >「完全に」と「尽くす」が意味合い的に重複していて、気持ち悪いかなぁ、と思います。 これも よく重複表現なのか強調表現なのか迷うことがあるのですが、例えば 「完璧に熟知し尽くしている」というと、やはり変(三重表現)ですよね。 これだったら「完璧に知っている」と表現した方が適切かな? 他にも「細部まで完璧に理解している」という表現は変ですよね? そもそも完璧というのは、これ以上無い状態のことで、「細部まで理解している」というのは 「完璧に理解している」の中に含まれているという解釈でOKでしょうか? つまり、完璧という言葉に程度を表す表現が付け足されているのは おかしいと解釈して宜しいでしょうか? 「あるものを全て完璧に理解している」も「全て理解している」は「完璧に理解している」の中に含まれるということかな? (一つでも理解していないところがあるのなら、それは完璧ではないという解釈で) それと、ついでに付け足しで三つ質問なのですが、 (1) 「唯一~~だけ」という構文は、よく見かけるものの正しくはないのでしょうか? 唯一という言葉の使い方は例えば 「~~は唯一だ」 とか 「唯一の~~」 と使うのが本当の使い方なのかな? (2) 「私のものである 私の願望」 この文章は「私のものである」=「私の」だから重複表現でしょうか? 願望という言葉が具体的なものを表す言葉じゃないので、なんか違和感がありまして・・。 (3) 「~~の対象となるもの」 を 「~~の対象物となるもの」 と表現しても別におかしくは有りませんか? 以上です。 最近、日本語に妙に神経質になっているせいで、強迫的なところもあって、細かいことに気になってしまいます。 お手数ですが、時間があればご回答を お願い致します。m(__)m

その他の回答 (2)

  • cxe28284
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回答No.3

し尽している。しつくした。は動詞の連用形について、 すっかり・・・する。した。という意味の用法です。 熟知し尽している。努力し尽している。理解し尽している。は適切な用法です。 実現させ尽くしている。も間違いとは言えませんが、不自然です。 OOさせる。は使役です。 この場合はされる受け身の方が適切だと思います。 実現され尽くしている。であれば不自然ではありません。 ここはすべての夢が実現され尽くしているようだ。

回答No.2

知に限界はありません。熟知している人は、更に、その深みに向けて精進いたします。従って、真の知を知る者には、それが尽きることはありません。 あらゆるものは未完です。更なる高みは必ずあります。実現したと思う時、人は、その進化を止めます。 以上の真理を知る者にとっては、少々、困ったことになりましょうが、日本語としては、両者ともに正しいのでしょうね。特に、後者の用例としては、「やられすぎている」、「殴られすぎている」など沢山ありますしね。

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