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摩擦力の働く単振動についての解法
- 摩擦力の働く単振動について、質点が動き始めてからバネがn回伸縮した後にx=0で静止する条件を求める問題です。
- 運動方程式を解いた結果、n回目の振動における位置は、左→右:x=(x0-((4n-3)m/μg))cosωt+(m/k)μg、右→左:x=(x0-((4n-1)m/μg))cosωt-(m/k)μgとなります。
- しかし、この後の解法が分からず、xに0を代入することを考えていますが、どの式に代入すればよいのか、何について解けば良いのかがわかりません。
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x0が正か負かで多少途中式が変りますが、ここではx0は正であるとします。 とりあえず静止最大摩擦(つまり静止してから動き出す条件)を考えない事にします。 また質問とは異なりますが、静止するたびにその位置に番号を振り、 最大振幅で静止したときの変位の大きさをx0, x1, x2, x3, ・・・・とします。 (x0,x2,・・・はもっとも伸びたときで座標はx0,x2,・・・・、x1,x3・・・はもっとも縮んだときで座標は-x1, -x3, ・・・・) 縮むときの運動方程式は、動摩擦係数をuとしてm a = -kx + umg.。したがって、ω= √(k/m)として x(t) = umg/k + a cos (ωt+φ)、 v(t) = - a ωsin (ωt+φ) 初期条件がx(0)=x0, v(0) = 0 からφ=0、a = x0 - umg/k。umg/kは頻繁に出てくるのでこれをdとすると x(t) = d + (x0 - d) cos ωt もっとも縮んだときはcos ωt=-1なので-x1 = d + (x0-d)(-1) = -(x0 - 2d) つまり、 x1 = x0 - 2d この後は伸びるので運動方程式はm a = -kx - umg したがって、x1の時刻をt1として x(t) = -d + a cos (ω[t-t1]+φ)、 v(t) = - a ωsin (ω[t-t1]+φ) 初期条件がx(t1)=-x1, v(t1) = 0 からφ=0、a = -x1+ d。したがって x(t) = -d + (-x1 + d) cos ω[t-t1] もっとも伸びたときはやはりcos ω[t-t1]=-1なので x2 = -d + (-x1+d)(-1) = x1 - 2d = x0 - 4d、 以下同様にすると x3 = x2-2d = x0 - 6d x4 = x3-2d = x0 - 8d ・・・・・ xn = x0 - 2nd 『n回伸縮した後にx=0で静止する条件』というのがやや微妙ですが、これをn回目にx=0で停止すると解釈するとxn=0なので x0 = 2nd = 2n umg/k ただし、n-1回目に静止したときに最初に無視した静止最大摩擦の条件を満足する必要があります。 xn=0の場合、xn = x(n-1) -2d = 0からx(n-1)=2dとなるので k x(n-1) =2 k d = 2umg > μmg 整理すると u >μ/2 という条件が必要です。 問題文の通り >(バネが縮み始めてから制止し、次に伸びが最大になるまでの動きを一回の伸縮とする)。 とするなら、nが偶数だけを採用してください。 以上で多分あっているとは思いますが、長いので、どこか間違っていたらご容赦ください。
お礼
なるほど、静止摩擦係数も絡んでくるのですね! よく理解できました!! 非常にわかりやすい説明をありがとうございました。