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証明を教えてください
A1,A2 ...........Amnをmn+1の実数の列として m+1の数からなる単調増加部分列 あるいはn+1からなる単調減少部分列 が存在する これを鳩ノ巣原理を用いて証明してください
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- MagicianKuma
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問題は正確に書きましょう。想像して補足してみます。 >A1,A2 ...........Amnをmn+1の実数の列として 「A1,A2,・・・Amn+1をmn+1個の異なる実数の列として」が正しいと想像されます。(3箇所補いました) 定義 1.部分列:先の実数列からk個の数値を選び、順番を変えずに並べたものを長さkの部分列と呼ぶとします。ただし1≦k≦mn+1 2.単調増加部分列:部分列をB1,B2,・・・,BkとしたときB1<B2<・・・<Bkなら単調増加部分列と呼ぶことにします。 3.単調減少部分列:部分列をB1,B2,・・・,BkとしたときB1>B2>・・・>Bkなら単調減少部分列と呼ぶことにします。 4.長さ1の部分列は単調増加部分列でもあり、単調減少部分列でもあるとします。 証明する定理 長さm+1の単調増加部分列あるいは長さn+1の単調減少部分列が存在する。 指針:背理法と鳩の巣原理を用います。 証明 (1)長さm+1の単調増加部分列も長さn+1の単調減少部分列も存在しないと仮定します。 (2)元の実数列に戻って、i番目の実数Aiから始まる部分列全体を考えます。 この時、これらの部分列で単調増加列になっているものの最大の長さをXiとします。 また、、これらの部分列で単調減少列になっているものの最大の長さをYiとします。 定義と(1)よりXi、Yiは必ず存在し、1≦Xi≦m,1≦Yi≦nである。 (3)(2)と同様にi≠jなるj番目の実数Ajから始まる部分列全体を考えます。 i<jのとき、Ai>AjならYi>Yj,Ai<AjならXi>Xjとなる。 i>jのとき、Ai>AjならXi<Xj,Ai<AjならYi<Yjとなる。 よって、i≠jならXi≠XjまたはYi≠Yj (4)ここで、写像φをφ(Ai)=(Xi,Yi)として定義する。(3)の結果から、Ai≠Ajならφ(Ai)≠φ(Aj)なので、写像φは単射である。 (5)一方、集合{Ai}の要素数はmn+1,1≦Xi≦m,1≦Yi≦nから{φ(Ai)}の要素数はmn以下。よって写像φは単射ではありえない。これは(4)と矛盾。 (6)この証明のなかで、仮定したのは(1)のみ。よって(1)は偽。すなわち、長さm+1の単調増加部分列あるいは長さn+1の単調減少部分列が存在する。 蛇足:鳩の巣原理は(5)です。大きい集合から小さな集合への単射は存在しない。
鳩ノ巣原理ではなく鳩の巣原理です。 鳩ノ巣なる地名がありますが、誤字に注意しましょう。