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指数関数の定義と性質の証明問題について
- 指数関数の定義と性質に関する証明問題の解法について説明します。
- 指数関数の性質の証明を以下の番号の問いについて解説します:(1)任意の自然数pに対して、唯一つの解x(1<x)が存在する。(2)正の有理数rの値が等しい場合、a^(q/p)=a^(q'/p')=a^rが成り立つ。(3)正の有理数r,sについて、a^ra^s=a^(r+s)が成り立つ。(4)正の有理数列{Rn}が0に収束する場合、a^Rnは1に収束する。(5)正数xに対して、{Rn}がxに収束する場合、{a^Rn}はa^xに収束する。(6)正数x,yに対して、a^xa^y=a^(x+y)が成り立つ。(7)関数f(x)=a^x(x>0)は連続関数である。
- 指数関数の定義と性質に関する証明問題の解法について、具体的な証明方法を説明します。問題の内容は以下の7つの番号で構成されています。問題について理解し、それぞれの証明の手順やポイントを解説します。
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a>1 とする (1) 任意の自然数pに対して 1≦xとなる任意のxに対して f(x)=x^p-a とすると fは連続で f(1)=1-a<0 f(2a)=(2a)^p-a=a{(2^p)a^{p-1}-1}>0 だから中間値の定理から f(x)=x^p-a=0 となるx>1が存在する f(y)=0となるy>1が存在するならば s=Σ_{k=1~p}(x^{p-k})(y^{k-1}) とすると f(x)-f(y)=x^p-y^p=(x-y)s=0 s>0だから x=yとなるから ∴任意の自然数pに対してx^p=aとなるx>1が唯一存在する (2) 正の有理数rが,r=q/p=q'/p'(p,q,p',q'は自然数)と表されるとき, qp'=pq' だから a^{qp'}=a^{q'p}>1 だから a^{q/p}=(a^q)^{1/p} と定義すると (a^{q/p})^{pp'} =[(a^q)^{1/p}]^{pp'} =([(a^q)^{1/p}]^p)^p' =(a^q)^p' =a^{qp'} =a^{q'p} =(a^q')^p =([(a^q')^{1/p'}]^p')^p =[(a^q')^{1/p'}]^{p'p} =(a^{q'/p'})^{p'p}>1 ↓ (a^{q/p})^{pp'}=(a^{q'/p'})^{pp'}>1 (1)から自然数pp'に対して x^{pp'}=(a^{q/p})^{pp'}となるx>1が唯一存在するから a^{q/p}=a^{q'/p'}>1 (3) 正の有理数r,sに対して, r=q/p,s=k/j となる自然数p,q,j,kが存在する r+s=(qj+kp)/pj a^{qj+kp}>1 だから {(a^r)(a^s)}^{pj} =[a^{q/p}a^{k/j}]^{pj} =([(a^q)^{1/p}][(a^k)^{1/j}])^{pj} =([(a^q)^{1/p}]^{pj})([(a^k)^{1/j}])^{pj}) ={([(a^q)^{1/p}]^p)^j}{([(a^k)^{1/j}]^j)^p} ={(a^q)^j}{(a^k)^p} =(a^{qj})(a^{kp}) =a^{qj+kp} =[(a^{qj+kp})^{1/pj}]^{pj} =(a^{(qj+kp)/pj})^{pj} =(a^{r+s})^{pj}>1 ↓ {(a^r)(a^s)}^{pj}=(a^{r+s})^{pj}>1 (1)から自然数pjに対して x^{pj}=(a^{r+s})^{pj}となるx>1が唯一存在するから (a^r)(a^s)=a^{r+s} (4) 正数x≠yと自然数kに対して (y^k-x^k)/(y-x)=Σ_{j=1~k}(y^{n-j})(x^{j-1})>0 だから 1<x<y←→1<x^k<y^k………(A) となる 正の有理数の列{R_n}がlim(n→∞)R_n=0を満たす R_n=q_n/p_n とする ∀自然数m→∃自然数n_m(∀自然数n>n_m→R_n<1/m) ∀ε>0 →∃自然数n_0>max(1,a-1)/ε ∀自然数m>n_0 → (a^{1/m})^m=a<1+n_0ε<(1+ε)^n_0<(1+ε)^m → a^{1/m}<1+ε ∀自然数n>n_m→R_n<1/mだから q_n/p_n=R_n<1/m mq_n<p_n a^{p_n}-a^{mq_n}=a^{mq_n}(a^{p_n-mq_n}-1)>0 ↓ (a^{R_n})^{mp_n} =(a^{q_n/p_n})^{mp_n} =a^{mq_n} <a^{p_n} =(a^{1/m})^{mp_n} ↓(A)から 1<a^{R_n}<a^{1/m}<1+ε だから |a^{R_n}-1|<ε ∴ lim(n→∞)a^{R_n}=1 (5) 自然数n,mに対してa^m-a^n=(a^n)(a^{m-n}-1) n<m→a^{m-n}>1 n≧m→a^{m-n}≦1だから n<m←→a^n<a^m………(B) となる 有理数0<t<uに対してt=q/p<k/j=uとなる自然数p,q,j,kがある qj<kpだから(B)から a^{qj}<a^{kp} 1<(a^t)^{pj}=a^{qj}<a^{kp}=(a^u)^{jp} ↓(A)から 1<a^t<a^u 有理数0<t<u→1<a^t<a^u………(C) 正数xに対して {R_n}および{R'_n}をxに収束する単調増加な正有理数の列とすると x<bとなる有理数bがある n<mとなる自然数n,mに対して 0<R_n<R_m<x<b ↓(C)から 1<a^{R_n}<a^{R_m}<a^b {a^{R_n}}は有界単調増加だから収束する lim_{n→∞}a^{R_n}=v>1 とする 同様に 1<a^{R'_n}<a^{R'_m}<a^b {a^{R'_n}}は有界単調増加だから収束する lim_{n→∞}a^{R'_n}=w>1 とする v<wならば v<a^{R'_n}<w となるnがある R'_n<xだから R'_n<R_m<x となるmがある v<a^{R'_n}<a^{R_m}<v となって矛盾する 同様に w<vのときも矛盾するから v=w ∴ lim_{n→∞}a^{R_n}=lim_{n→∞}a^{R'_n}>1 (6) 正数xに対して x=lim_{n→∞}R_n,{R_n}は単調増加 a^x=lim_{n→∞}a^{R_n} となる有理数列{R_n}がある 正数yに対して y=lim_{n→∞}S_n,{S_n}は単調増加 a^y=lim_{n→∞}a^{S_n} となる有理数列{S_n}がある lim_{n→∞}(R_n+S_n)=x+y だから (a^x)(a^y) =lim_{n→∞}a^{R_n}lim_{n→∞}a^{S_n} =lim_{n→∞}a^{R_n}a^{S_n} =lim_{n→∞}a^{R_n+S_n} =a^{x+y} (7) 0<x<yとなる正数x,yに対して x=lim_{n→∞}R_n lim_{n→∞}a^{R_n}=a^x となる単調増加正有理数列{R_n}がある y=lim_{n→∞}S_n lim_{n→∞}a^{S_n}=a^y となる単調増加正有理数列{S_n}がある x<S_n<yとなるnがある S_nは{R_n}の上界だから a^x<a^{S_n}<a^y だから 0<x<yとなる正数x,yに対してa^x<a^y………(D) f(x)=a^x(x>0) b>0 とすると b=lim_{n→∞}R_n となる単調増加正有理数列{R_n}がある b=lim_{n→∞}S_n となる単調減少正有理数列{S_n}がある R_n<b<S_n ∀ε>0に対して →∃n_0(∀n>n_0→|S_n-R_n|≦|S_n-b|+|R_n-b|<ε) →lim_{n→∞}|S_n-R_n|=0 ↓(4)から lim_{n→∞}a^|S_n-R_n|=1 →lim_{n→∞}a^{S_n}=lim_{n→∞}a^{R_n}=a^b ∀ε>0に対して →∃n_0(∀n>n_0→|a^{R_n}-a^b|<ε,|a^{S_n}-a^b|<ε) だから δ=min(|R_{n_0+1}-b|,|S_{n_0+1}-b|) とすると |x-b|<δ となる∀xに対して R_{n_0+1}≦b-δ<x<b+δ≦S_{n_0+1} ↓(D)から a^b-ε<a^{R_{n_0+1}}<a^x<a^{S_{n_0+1}}<a^b+ε |a^x-a^b|<ε ↓ ∴f(x)=a^xは連続
お礼
わかりやすい証明で理解の手助けになりました。ご回答ありがとうございました。