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「担保する」という言葉は適切か?

政治家や企業のお偉いさんなどが、コメントの際に「~を担保する」や、「~が担保されない」という表現をしばしばしますが、この表現は日本語として正しいのでしょうか? 安全を例にすると、担保とは保証という意味ですので、「安全が担保されない」と言わずに、「安全が保証されない」と言ったほうが、一般的にも分かりやすい表現だと思います。 そもそも、「~が担保されない」という表現は日本語としておかしくないのか? おかしくないのであれば、どうして分かりにくい表現をするのかが知りたいです。 ご回答をよろしくお願いいたします。

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  • boko10cho
  • ベストアンサー率55% (64/116)
回答No.5

「担保する」は、少なくとも法律関係者の隠語ではありませんよ。 例えば、民法には次のような条文があります。 第三百四十六条  質権は、元本、利息、違約金、質権の実行の費用、質物の保存の費用 及び債務の不履行又は質物の隠れた瑕疵によって生じた損害の賠償を担保する。ただし、 設定行為に別段の定めがあるときは、この限りでない。 第三百五十一条  他人の債務を担保するため質権を設定した者は、その債務を弁済し、 又は質権の実行によって質物の所有権を失ったときは、保証債務に関する規定に従い、 債務者に対して求償権を有する。 この他に民法だけで、ざっと数えても30回以上、「担保する」「担保すべき」のような表現が 使われています。 むしろ、民法のような基本的な法律にこれだけ出てくる言葉を、広辞苑が法律用語としてでも 載せていないことのほうが不思議です。 なぜこのような表現をするのかについては、まだ出ていない理由として、なんだか政治家の肩を 持つようですが、単純に法律の勉強しているから、つい普通に使ってしまうということも あるのではないでしょうか。 議員は法律を審議するのが仕事ですし、企業の偉い人だって、たとえ法学部出身でなくても、 真面目な人ならそれなりに法律を勉強するはずですから。 あとは、政治家の言葉が軽いと思われていることを肌で感じているから、「保証する」等よりも 重々しくて裏付けがありそうなイメージの、「担保する」が使われるのかもしれません。

etranger-t
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 そうですか、法律の文言で頻繁に使われているということは、日本語としてはおかしくないということですね。ただ、広辞苑にないのは、法律という難しく堅苦しい表現であり、あまり一般的な表現ではないのではと感じました。 政治家にとって「担保する」という言葉は重々しいのかも知れませんが、国民に分かりやすい説明をするというのも政治家の大切な役目だと思いますので、出来れば一般的な表現をして欲しいと思います。 納得いたしました。

その他の回答 (4)

  • fujic-1990
  • ベストアンサー率55% (4505/8062)
回答No.4

 1番回答者です。  こっちが正解かなと思う理由を思い出しましたので、書いておきます。  それは、ほしょう という言葉には、保証、補償、保障、歩哨、など、同音異義語がある点です。  「それはほしょうされない」という場合は、保証されないのか、補償されないのか、分かりません。あまり多い用例ではありませんが「保障されない」場合もあります。  言葉として聞いた場合、一瞬では、判然としません。  「首長」を「クビちょう」と言ったりしますが、聞き間違いを避けたいという気持ちで、「クビちょう」というのでしょうと、まえにこのQAサイトで書いたことがあるのを思い出しました。 (^_^;\(^O^ )ペチッ!  同様に、聞き間違いをさけるために、「担保する」という言葉が使われていたのかもしれません。  政治家の演説などで使われている言葉を詳しく調べると、漢字の書き取りでそれを書いたら×だよな、という用例がけっこうあります。  面白いです、考えてみて下さい。

etranger-t
質問者

お礼

再度の回答を頂き、ありがとうございます。 「首長」を「くびちょう」と呼ぶのは、「私立」や「市立」を「わたくしりつ」「いちりつ」と間違いのないように表すのと同様ですね。この部分は、分かりやすく伝えるという意味で納得です。 しかし、「保証する」を間違えのないように「担保する」と表現するのには、逆に難しく分かりにくい表現だと思うのです。その違和感は、「担保する」という動詞表現が正しいのか否かです。例えば、「マックする」「マクドする」はおかしな表現ですが通用はします。通用はしますが、公共の場で使用することはないでしょう。「担保する」も一部の人の間では普通の表現であったとしても、一般的にどうなのかが、どうしても疑問なのです。 要は、聞き違いを避けるための表現だというご意見、とても参考になりました。

  • utu-ne
  • ベストアンサー率39% (52/131)
回答No.3

 こんにちは。  私は、質問者さんと同意見で、不適切だと思います。手持ちの国語辞典で(広辞苑には品詞は載っていませんので)調べてみますと、「担保」には動名詞としての用法はありません。全部書きますと、 たんぽ【担保】 名詞 [法律用語]債権の安全と確実を保証するために、債務者が債権者に提供するもの。「家を担保に借金する」[同義語]抵当。  「担保」は、上記のように、借金の形(かた)という意味にのみ用いられるべきであって、「保証する」という意味で「担保する」と言うのは、明らかに誤用であり、質問者さんの感覚は正常であると思います。  政治家や企業のお偉いさんというのは、とかく小難しい言葉を使って、表現を難解にするきらいがありますので、そういうのを聞かれれば、「『保証する』だろうが」と、心の中で思っておけばよいと思います。ちなみに、MS-IMEでも、「たんぽする」と入力して変換すると、「担保」と「する」が違う文節として分かれて変換されます。日本語としては、「担保する」なんて、文法的に間違った用法であり、仮に法律分野でよく使われるとしても、それは単なる慣習にすぎないと思います。

etranger-t
質問者

お礼

詳しい回答ありがとうございます。 同意意見を求めているのではありませんが、同じように不適切だとの意見をお聞きして安心しました。 担保の同義語が抵当であれば、「安全が保証されない」→「安全が担保されない」→「安全が抵当されない」となってもおかしくないということですね。益々奇妙な言葉に思えてきます。 回答者様の仰るように間違った用法であれば、今の若者が話す言葉のように誰かが指摘すべきだと思うのですが…。

  • bara2001
  • ベストアンサー率30% (647/2111)
回答No.2

「担保」というのは、保険・保証を担う、という意味なので用法にはなんの問題もありません。 「保証する」と言うか、「保証責任を担う」と言うかの違いだけです。 法律の世界では「担保する」という言い回しは普通に使います。

etranger-t
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 回答者様も仰るとおり、「保証する」「保証責任を担う」と言ったほうが分かりやすいと思うのです。 法律の世界の言葉は総じて分かりにくいものですので、やはり、分かりにくい言葉としか思えません。

  • fujic-1990
  • ベストアンサー率55% (4505/8062)
回答No.1

 ずっと昔から「担保する」「担保されない」という表現を耳にしてきたせいか、まったく違和感を感じません。  が、ものは試しとばかりに広辞苑を引いてみたところ、「担保する」という動詞は載っていませんでした。 (^^;  しかし、いろんな名詞の語尾にくっついて全体を動詞化してしまうのがサ行変格活用の特色ですので、間違いとも言えないはずです。  で、どういう場合に「担保する」「担保される」という言い方をするのか、なぜするのか、というと、単なる「保証」よりも強いイメージを持つ言葉だからではないでしょうか。  実は保証人なんて、連帯保証人でも、あまりアテにはならないものなのです。  すぐ、「俺は騙されて連帯保証人になった被害者。返済できないから俺も自己破産しよう」なんて具合で、被害者面をして銀行に大損害を与える人もいます。  債務者に代わって支払う気も収入もないくせに、あるようにウソをついて銀行を騙し、資金を出させたくせに、ね。  私も、印鑑証明書をつけて実印を押した契約書があっても、イザとなったら「知らないうちに誰かが押したんだろう。俺は無関係」とか言って責任を負うのを拒否されたことなどなど、何度かあります。  その点、担保を取れば、まあ担保価値の減少のリスクはありますが、まあまあの回収が可能です。  担保物件は「俺が知らないうちに担保に供されていたから無効」とか言いません。  重さが違うんですねぇ。それが現実の社会。  政治家にとってみれば、「応援します。一票入れます、必ず」なんて保証は100%無意味です。  政治家が1万数千人分の後援会署名を持っていても、実際に投票してくれる人なんて、2000人弱がいいところ。  保証約束はなんの保証にもなりません。それを身にしみて知っているのが政治家。  そんな体験を踏まえて、「担保する」「担保される」という言葉を使うのだろうと思います。

etranger-t
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 昔から言ってたのですか? 私は、ここ数年で急激にこの表現をする人が多くなってきたと感じていましたので、一種の流行語のように思っていました。 「担保する」は「保証する」よりも強い言葉ということですね。詳しく解説して頂いてありがとうございます。しかし、私には「担保」が動詞になる違和感がどうしても否めません…。

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