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正則関数のテイラー展開について
複素領域における(sinz)/z のテイラー展開(z=0での値は1と定める)ですが、sinzをそのままテイラー展開してzで割って求めてもいいのでしょうか?また、その根拠は何でしょうか?
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sin(z)のTaylor展開をzで割った級数をW(z)と書くことにします。 W(z)はすべてのzの対して収束し、全平面で正則です。ここでW(0)=1に注意します。 更にsin(z)/zの定義からすべてのzに対してW(z)=sin(z)/zが成り立ちますから展開の一意性よりW(z)が求めるTaylor展開になります。
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noname#221368
回答No.1
正則関数のテーラー級数は、収束半径内では絶対収束したと思います。という事は、項別の微分や積分が許されるように、項別の1/zの演算も許されるはずで、これが根拠になりませんか?。ただし、割った結果が収束すれば、という条件は付きますが。 そこで、z=0では少々検討が必要かも知れませんが、sinzのテーラー展開が1次の項から始まる事を考えると、zで割って大丈夫と思います。極が現れませんので。 さらに(sinz)/zの収束半径も、一応は見ておく必要がある事になります。しかしsinzの収束半径は∞で、さっきの事から(sinz)/zのテーラー展開は|z|≦1では収束するでしょうし、1<|z|についても、sinzのテーラー展開より次数が一個落ちた事を考えると、収束すると思えます。(sinz)/zの収束半径も∞だろう、というのが、自分の「当たり(見当)」です。
質問者
お礼
お礼が遅くなりましたが、ありがとうございました。テイラー展開は奥が深いですね。
お礼
お礼が遅くなりましたが、ありがとうございました。非常に的を得た回答でよく理解できました。