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テイラー展開とローラン展開

テイラー展開とローラン展開の問題の解き方がよく分かりません。どちらにもマクローリン展開を用いるようなのですが・・・。例えば、z=-iを中心に関数f(z)=1/zをテイラー展開及びローラン展開するにはどうすれば良いのでしょうか?式をできるだけ詳しく説明して頂けると助かります。

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  • F0ur1er
  • ベストアンサー率60% (9/15)
回答No.3

遅くなったかもしれませんが、補足の説明です。 >z=aにおいて正則な関数f(z)についてはテイラー展開という考え方でいいのでしょうか? 先に点z=aを考えるのではなく、領域から考えたほうがよいのでは? 関数f(z)がどの領域(z平面や与えらている領域D)で正則なのかという風に・・・。 >関数f(x)がz=aで極もしくは真性特異点をもつ場合にはローラン展開、という考え方でいいのでしょうか? 除去可能な孤立特異点、(p位の)極、孤立真性特異点はローラン展開した後で判別するものですから、ローラン展開も領域を意識したほうがいいと思います。 例えば、環状領域は0<|z|<+∞、0<|z-1|<1などと表されます。 >また、ローラン展開をする際は必ずマクローリン展開(u=z-aとおく等してz=0でテイラー展開)を用いるのでしょうか? 必ずしもそうとは言えません。与えられた関数によるでしょう。 例として f(z)={(z^2)-1}/{(z+1)(2z-1)}の0<|z-(1/2)|<(1/2) でのローラン展開を求めると、 f(z)=(z-1)/(2z-1)=(1/2)*{1-1/(2z-1)}=(1/2)-(1/4)*{1/(z-1/2)} 従って、f(z)=(1/2)-(1/4)*(z-(1/2))^(-1) というように、テイラー展開を用いなくてもローラン展開が出来るものもあります。 (途中の計算は確認してください。) また、領域を意識する必要性は#1のローラン展開の例で領域を0<|z-1|<1 に変えると当然一意性があるので違ったローラン展開になります。(g(z)=-1/zとおいて計算する。) 自分の授業の話ですが複素解析学ではマクローリン展開と言わなかったような気がします。(教授の好みかもしれません。) それでは頑張って下さい。

trance79
質問者

お礼

お礼が遅れてしまいすみませんでした。 2度も回答していただき、おかげで解き方を理解する事ができました。本当にありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • mmky
  • ベストアンサー率28% (681/2420)
回答No.2

回答は出ていますので参考程度に 展開の意味ですね。 連続関数についてのテイラー展開が一般形で、マクローリン展開はその中の特別な場合、原点z=0 での展開ですね。z=0 で特異点(関数が不連続という意味ですね。)を持つ関数ではマクローリン展開もだめなので、特異点をはずしてその近傍で展開するわけですが、それをローレンツ(ローラン:フランス語読みですかね)展開というんですね。 だから、関数f(z)=1/z で考えれば、z≠0 以外では テーラ展開可能で、z=0 は特異点になるのでマクローリン展開は不可能ですね。 そこで、z=0 の近傍(関数が連続性である限りいくら近くても良い。)にz=0を囲む点群ε を取ってそのεの周りで展開すると展開可能になり、それをローレンツ展開というんですね。 だから、f(z)=1/zは、z=0 の近傍でローレンツ展開可能ということですね。表現はf(z)=1/|z-ε| でしょうか。F0ur1erさんのご指摘のように関数f(z)=1/zをz=-iでローレンツ展開は不可ですね。 関数f(z)=1/(z+i) であれば可能ですね。 簡単にいえばそのような関係でしようか。

trance79
質問者

お礼

お礼が遅れてしまいすみませんでした。 回答と図書館で調べた本で大体解き方を理解する事ができました。本当にありがとうございました。

  • F0ur1er
  • ベストアンサー率60% (9/15)
回答No.1

こんにちわ。複素解析学の授業ですか? ところで、例のままではローラン展開とテイラー展開 が一致すると思われます。 (正確にはローラン展開できない(??)と思います。) ---テイラー展開--------------------- f(z)=1/z=z^(-1) f´(z)=-z^(-2) f´´(z)=(-1)*(-2)*z^(-3) …… f^(k)(z)=k!*(-1)^k*z^{-(k+1)} であるから、z=-iのとき f^(k)(-i)=k!*(-1)^k*(-i)^{-(k+1)} また、-i=1/i、-1=i^2であるから f^(k)(-i)=k!*(i)^{3k+1} 以上から f(z)=Σ{k=0→∞}1/(k!)*k!*(i)^{3k+1}*(z+i)^k 後はまとめると、 f(z)=Σ{k=0→∞}(i)^{3k+1}*(z+i)^k ---------------------------------------------- 一応、関数は違いますが参考までに。 ---ローラン展開------------------------------- f(z)=1/{z*(z-1)} の、0<|z|<1におけるローラン展開を求める。 f(z)=-1/z+1/(z-1) と部分分数に展開する。そこで、 g(z)=1/(z-1)とおいて、0<|z|<1でテーラー展開すると g(z)=Σ{k=0→∞}c_k*z^k と書ける。ただし、c_k=[g^{(k)}]/k! また、 g´(z)=-(z-1)^(-2) g´´(z)=(-1)*(-2)*(z-1)^(-3) であるから、 g^{(k)}(z)=k!*(-1)^k*(z-1)^{-(n+1)} これに、z=0を代入すれば、 g^{(k)}(0)=k!*(-1)^k*(-1)^{-(n+1)} 計算すると、 g^{(k)}(0)=k!*(-1) となり、c_k=-1を得ます。以上から、 f(z)=-1/z-Σ{k=0→∞}z^k が得られます。 ---------------------------------------------- このように、ローラン展開は環状領域R_1<|z-α|<R_2で行われるものが ほとんどだと思います。このローラン展開で留数などの計算するので よく覚えたほうがいいと思いますよ。

trance79
質問者

補足

丁寧に説明していただきありがとうございます。z=aにおいて正則な関数f(z)についてはテイラー展開、関数f(x)がz=aで極もしくは真性特異点をもつ場合にはローラン展開、という考え方でいいのでしょうか?また、ローラン展開をする際は必ずマクローリン展開(u=z-aとおく等してz=0でテイラー展開)を用いるのでしょうか?そうだとすると、ローラン展開にテイラー展開を用いるのはちょっと抵抗が・・・。質問ばかりですみません。よろしくお願いします。

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