文語文を現代語訳していただけませんか
この故に大槻氏のこの「は」を以て「だに」等と同一視せられしは重大なる謬見にして岡澤氏が之を主語を示すものとせられたるは確に翻訳文典の臭味を脱せず、大槻氏に比して数歩を譲らざるべからず。
係助詞の「は」に関する論文の一節です。
最後のところは、大槻氏のほうが岡澤氏よりも良い、と言っているのだと思いますが、前半では大槻氏に関して「重大なる謬見」があった、とも言っています。
この「謬見にして」の係る先がよくわかりません。構文としては、
「大槻氏の説は重大なる謬見なのであるから、(岡澤氏の説は)大槻氏に比して数歩を譲らざるを得ない」
となると思うのですが、そうすると論理的におかしな文になる。
たぶん、文語文への知識がわたしに無いせいだと思うので、どなたが解説していただけませんか。
お礼
ありがとうございます。