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本を読んでいてわからないところがありました。
さる本を読んでいて、疑問を感じたところがありました。引用します。「如何にも仰ぎ見ましても、A様、あの方の恐ろしさに、私の眼へは涙のもいやいがいっぱいにあふれかかります」とありました。 ここの「もいやい」とは、どのような意味でしょうか?字引を引き引きしても、見出だせませんでした。ということは、誤植でしょうか? また「あふれかかります」というのは「あふれかえります」の誤りでしょうか? 説明が下手で、しかも幼稚な質問で、大変申し訳ありませんが、回答お願い致します。
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ずいぶんとむつかしい言い方の出てくるものを読んでおられますね。 「もいやい」 は、「もや(靄)」 を大げさに、つまり芝居がかった口調で述べたものと思われます。辞書には出てないはずです。でも、その口調が芝居がかっているところから、「もや」 のことを言っているなと、いわば常識で判断するしかありません。 そうして見ると、「いっぱいにあふれかかります」 というのも、普通に文を書く時のような表現ではなかろうということが予想されます。「涙のもいやい」 の 「涙」 とのつながりから見て、普通の現代日本語の書き言葉で書けば 「いっぱいに溢れかえります」 でしょうが、ひょっとすると 「・・・しかける」 という表現も意識して紛れ込ませているとも考えられます。つまり、「涙が溢れかえりそうになります」 ということを、たいそう芝居がかった物言いで述べたもののように私には読めました。
その他の回答 (1)
日本国語大辞典には「もいやい」は載っていませんでした。似た感じの言葉で「もいやもいや」「もいやもや」が載っていました。どちらも「『もやもや』を強めていう語」とありましたので、恐らくこの意味ではないかと推察します。ちなみにどちらも用例は浄瑠璃からのものでした。 「あふれかかる」は載っていませんでした。「あふれかえる」も載っていませんでした。 参考までにお聞きしたいのですが、出典の題名と作者名は何ですか?
お礼
回答ありがとうございます。 呉茂一の名訳「ギリシア悲劇」です。
お礼
回答ありがとうございます。 国語は本当に奥が深いです。もっと、勉強しなくては・・・。