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唯物史観における生産力、生産関係とは

マルクスの唯物史観における生産力、生産関係とは何のことなのでしょうか? 自分でも調べてみたのですが、特に生産力とは何なのかがわかりません。 詳しい方、教えていただけると助かります。 よろしくお願いします。

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  • thaurus
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回答No.1

「生産力」とは文字通り物を生産する力です。人間は自然に働きかけて自分たちの役に立つ物を獲得します。例えば日本人になじみの深いお米。これは稲という植物を選択的に育成してその種子を食用として収穫するわけですが、この時どれ位の収穫を得られるかというのが「生産力」なわけです。  稲は東南アジア原産の植物で、当然何もしなくても一定量の種子は実りますが、水田などの設備を整えて育成するとより多くの収穫を得ることができます。この水田ような物を生産するための設備・道具などを「生産手段」といいます。  また稲の育成には他のイネ科の植物である粟・稗などを排除(除草)するなど人の手を加える(労働)によって収穫量を増やすことができます。経済学的には「労働(力)の投下」などといいますが、物を作るためには「生産手段」と「労働(力)」が必要となります。その意味で「生産力」とは「生産手段」と「労働(力)」が結合したものであると定義されます。  ところで人間が労働を行う際には、単独で労働するのではなく集団で行う事の方が多いのですが、この時に人々がどのように労働を組織するかという事に着目すると、いろいろな形態があることが判ります。この労働の組織の仕方、あるいは人と人との関係を「生産関係」といいます。一人の奴隷所有者が複数の奴隷を使って生産する「奴隷制」や、資本家が労働者を雇って生産する「資本制」などです。  この「生産力」と「生産関係」の総体を土台として形作られる歴史的社会構成を生産様式と呼びます。  以上ごくごく簡単ですが概要をお答えしておきます。

noname#148604
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 とてもわかりやすかったです。 本当にありがとうございました。

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