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大学物理の問題が分からない!教えてください
- 大学の物理の問題が分かりません。半径aの一様な半球体の重心、半径aの扇形板の重心、半円板の重心、半径aの円弧の重心、長さLの細い棒の重心の求め方を教えてください。
- また、基準点Oに対するn質点系の重心rGが他の基準点O´を用いても常に同一の点になることを示してください。
- 回答よろしくお願いいたします。
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重心の定義に基づいて計算をする。 小文字のrは全て位置ベクトルを表すものとします。 重心の位置rGは密度ρ(r)、体積要素dvを用いて rG=∫ρ(r)rdv/∫ρ(r)dv となります。もちろん∫ρ(r)dv=M (M:対象となる物体の質量)です。 この問題は、座標系をどのように取ればよいか、ρ(r)がどのような式になるかを考えれば後は計算するだけ。 (1)xyz座標で、半球がz≧0の領域にあるとすると ρ(x,y,z)=M/{(2/3)πa^3} (x^2+y^2+z^2≦a^2,z≧0),0(それ以外) となります。積分の領域をx^2+y^2+z^2≦a^2,z≧0に限定すれば、ρ(x,y,z)は定数とみなせます。そのため、ρ(x,y,z)で約分できます。 rG=∫ρ(r)rdv/∫ρ(r)dv=ρ∫rdv/{ρ∫dv}=∫(x*i+y*j+z*k)dxdydz/{(2/3)πa^3} (i,j,kはx,y,z方向ベクトル) x,yについての積分ではx*iは奇関数であるため"0",同様にy*jも"0"となる。 z*kは、z座標がzの時の断面積倍になることから rG=∫[0→a]z*π(a^2-z^2)*kdz/{(2/3)πa^3} 後は簡単な積分計算です。 (2)-(4)も密度は一定なので、ρ(r)の大きさだけ計算すれば後は計算するだけでしょう。適当な座標の取り方をすればかなり簡単に計算できます。 形状の対称性を使うとより計算を少なくできます。 面密度、線密度についてはδ関数を使うと簡単に表現できるのですが、そこまでしなくとも計算は可能でしょう。 (5)はρ(r)がrに依存する形になりますが、かなり簡単な形ですのでさほど難しくはありません。 (6)基準点を変えたとき、位置ベクトルは基準点の位置のずれ分変化します。 OからみたO'の位置ベクトルをrO'とでもすると ri'=ri-rO' となるので代入すればよいでしょう。rG'とrGもrO'だけ違うことをお忘れなく。