最低賃金引上げに伴うパート社員の時給への影響
当方は、約100名のパート社員を抱えるサービス業の役員です。
パート社員の時給について、新規採用直後の時給は875円(最低賃金は871円だが切りよく5円刻み、以下同様)とし、2ヶ月の観察期間を経て890円とし、その後は勤務年数・接客能力等を評価して、昇級させる仕組み(900円~、10円ずつ)としています(上限は1,000円)。
このたび、最低賃金の引上げ方針が示されました(広島県)。
871円が899円(+28円)に引き上げられる方向です。
この引上げを受け、新規採用直後の時給を900円に見直す予定ですが、その点以外の時給については、次のうち、どのように考えるのが適当でしょうか。
①案(会社に最も厳しい案)
最低賃金引上げは「ベースアップ」と考え、パート社員全員の時給を28円(切りよく30円)、引き上げる。
②案(会社に最も都合のいい案)
最低賃金引上げは、新規採用直後の時給だけの見直しに留める。
なお、現行採用後の次段階の昇級時給900円は取りやめる。
③案(折衷案)
新規採用直後の時給の見直しとともに、昇級時給について、次の点を検討する。
・昇給額を抑制する
(例;「5円刻みとする」「現行昇級額に一定の補正係数を乗ずる」)
・昇級するまでの期間を長くする
・昇級者を絞る
当方としては、③案が妥当かと思っていますが、いかがでしょうか?
③案の場合、どのような考え方が適当・一般的・パート社員の納得感が得られやすいでしょうか?
なお、パート社員との労働契約、就業規則等には、昇級に係る定めはなく、昇級は内規として定めています。