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なぜany...notの語順は駄目なの?<全否定について>
- any...notの語順は駄目なのは、参考書によるとnot→anyの語順が原則だからです。
- (正)の文ではany自体が省略された形です。
- 全否定の表現はnot...anyよりもnone...of...themで表現する方が自然です。
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「否定」というのは「~ではない」ということですが、この否定の表し方に2通りあります。 1)否定する語の前に否定語をつける=英語 2)否定する語の後に否定語をつける=日本語 3)否定する集合Aの上にバー(━)をつける=数学(これはここで終わり) ●たとえば、「(A)ではない」 1)not (A) 2)(A)ではない ●ここは英語なので、英語の考え方でいきます。「(A)ではない」ということは「(A)を全部否定」したことだとします。数の場合、全部否定するとは「ゼロ」にしてしまうということです。 ●英語でゼロにするには「1を表す語」の前に"not"をつけるという決まりがあります。なぜ?って言われても困るのですが、とりあえず「1を表す語、句」などを調べてみましょう。 ・"a" ・"one" ・"(A) or (B)"=(A)か(B)かどちらか1つ ・"either (A) or (B)"=(A)か(B)かどちらか1つ ●これに"not"をつけた文を作ってみましょう。 ・"Not a sound was heard."「音ひとつ聞こえなかった。」("not a"は「ひとつも~ない」と強調) ・"Not one word was uttered about it."「そのことに関しては一言も発せられなかった。」(同上) ・"I don't like meat or fish."「僕は肉も魚も好きではありません。」(両者否定) ・"I don't like either meat or fish."=「僕は肉も魚も好きではありません。」(両者否定) この文は"not (either meat or fish)"と因数分解されていますので、カッコを開くと ・"I like neither meat nor fish."となります。 ●それでは"any"ということばは何者だということになります。この語は、今では単数形・複数形両方に使われますが、本来は「any←an←one←a」と「1」を表すことばだったのです。ですから"not any"は"not a"ほど「ひとっつも」と強くは否定しませんが、「ゼロ」を表すことには変わりないのです。 ************************************************************ ここからちょっと飛躍しますが、理屈からは飛躍していません。 ●"not any"=ゼロ="no"(この"no"は"YES・NO"の使い方ではなく、後ろに名詞が来ます。) 上の規則を覚えてください。 ●先ほど"one"を説明しましたが、これはある数えられる名詞のかわりに使われることもあります。 "not one"="none"=ゼロ「この"one"は「人」でも「物」でもどれでも数えられる名詞に使われます。」 "not anyone"="not + any + one"="no one"=ゼロ(これは「人」の場合に使われます。) ●さて、ここで初めて質問の文に移ります。正誤いずれの文も示されてありますが、これを元の肯定文に戻してみましょう。 (肯定文)They got injured in the accident.「彼らはその事故で負傷しました。」 ●これを「彼らの誰もその事故で負傷しませんでした。」という文にしましょう。 "They"を「1」を表すものに変えなければなりません。すると"one of them"となります。これに"not"をつけるのです。そうすると "Not one of them got injured in the accident."これでも分からないことはないのですが、先ほど申しましたように"not one"を"none"にします。すると下の(正)(誤)の文になるということです。 (誤)Any of them didn't get injured in the accident. (正)None of them got injured in the accident. ★結論:英語では否定する語句の前に"not"をつける。日本語では否定する語句のあとに「~ない」をつける。 したがって、"any ... not"という形はありえない。かつ名詞をゼロにするには「1」を表す語に"not"をつける。 ちょっと回り道をして説明したようですが、すべて必要なことですのでじっくりお読みになってください。
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- wind-sky-wind
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前半についてはそういうものだと割り切ってください。 not ... any という語順で用いる。 これは重要なことで、中学のハイレベル、高校の標準レベルでは必ず教え込まれることです。 any は There aren't any books ~とか I don't have any ~という形で用いる。 主語で「何もない」は基本 no ~を用いる。あるいは None of ~ any が関係代名詞で修飾され Any people who were there didn't know about me. 「そこにいた人たちは誰も私のことを知らなかった」は可とされています。 Any 名詞で didn't などといきなりくると、「何もない」「誰もない」と感じにくいのだと思います。 逆に some 名詞 didn't ~はきわめて自然なのです。 否定文では any というのは正確でなく、not any で「一つもない」という全否定。 否定文で some を用いれば、「いくつかはない」「ないものがいくつかある」 Some people didn't know about me. 「何人かの人々は私のことを知らなかった」 中学で最初にやる、I don't have any brothers. このパターンで some にすると、「いくつかは持っていない」でおかしいだけです。
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- wind-sky-wind
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後半の質問だけ。 まず、not ... any = no です。 I don't have any brothers. = I have no brothers. not any の「一つもない」の意味が no で出ます。 no は名詞を否定するものですので、any はなくなります。 no の後には名詞がきますので、them という代名詞について「誰もない」 とする場合は、none of them とします。 any なら any 名詞 も any of them も使えます。 すなわち、not ... any of them = none of them ということになります。 Not all ... という主語はあり得ますが、 not ... any は aren't any ~とか、don't have any ~のように用いるべきで、 Not any ~という主語で使うことはできません。 語順的に any not もだめ。 そうすると、「誰も~しなかった」と主語で全否定にしようと思うと、 No 名詞 あるいは None of ~という形にするしかない、ということです。
お礼
ご回答いただきありがとうございます! 助かりました(*^_^*)
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