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質料と質料因、形相と形相因は違うものなんですか?
質料と質料因、形相と形相因は違うものなんですか? また、四原因説では、世界に生起する現象には4つの原因がある、と言っていますが、たとえばWikipediaでは「やきそば」の質料因は・・・などと説明していますが、「やきそば」って物体であって現象ではないですよね? 逆に、たとえば「犬がほえる」というのは現象ですが、現象というのはこの例のように質料因を考えようがないものが多くありますよね? 私の理解の仕方がおかしいんでしょうか?
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- old_sho
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素人見解ですが。 「世界に生起する現象には4つの原因がある」ということをアリストテレスが言っているというのが、外しているのではありませんか。言い換えると、「現象」という言葉の意味が、現在普通に使われている意味と違う、となるのかも知れませんがね。 たとえば、コトバンクでは、 形相因:事物をまさにその事物たらしめるもの 質料因:事物が生成するための素材となるもの という説明をしています。「因」とは「現象」の説明であるという見解ではない。 つまり「現象の原因」という表現が、現代人の偏見であって、アリストテレスの「原因」という言葉ではそんな狭いことを言っていないのではないか、と思うのです。 現代人は、焼きそばが在る事に不思議は感じない。が、焼きそばが空を飛んだら、何故飛んだのか、その訳は、と思うんですね。古代の人は、焼きそばがそこに在る事にも不思議を感じ、何故在るのか、を追究した。で、どうですか。 質料と質料因との違いは、焼きそばと{そば+ソース+キャベッツ+青のりなど}との違いではないですか。 ついでに、 先の方が述べられるように、「犬がほえる」には、質料因として「犬」が、という調子で、全ての「現象」には必ず質料因があるのではないか。すなわち、「質料」の欠けた「形相」なるモノは無いし、「質料」が無いのに現象だけ在る事はない。---まあこれを追究すると全く別の話になりますね。
- thegenus
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blue_0000さんがお察しのように、違うものだと思います。 私見ですが、質料因は、質料的原因の略と考えていいのではありませんか。質料因などという巧みな造語が仇になって理解を妨げているのでしょう。 「4つの原因がある」も、「原因には4種類ある」にした方がいいかもしれません。 「焼きそば」は、哲学においては、現象でいいと思います(笑) 慣用的には違和感がありますが、この世で認識できる物事は現象ということになります。 「犬がほえる」の質料因は質問者さん同様、私もよく分かりませんが、アリストテレスの哲学の最重点の一つは、質料と形相を現象において不可分にした事だと思います。形相因が何なのか分かりませんが、形相と対になる質料がなければなりません。 「犬がほえる」において「犬」はその質料因になりませんかね。「犬がほえる」を、犬と声に分離せずに、一個の現象とするのでしょう。 「焼きそば」の「そば」ですが、「やきそば」を議論する上で、「そば」と「やきそば」は別という見方です。「やきそば」は造語の論理では「焼き」+「そば」ですが、それは造語の話で、哲学の方では「やきそば」という現象名ですので一個の現象です。白馬は馬ではないとまでは言いませんが。
お礼
自分でも調べてみましたが、「現象」という言葉の意味が、現在普通に使われている意味と違うということなんですかね。 回答ありがとうございます。