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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:熱力学関数について)

熱力学関数について

このQ&Aのポイント
  • 自由エネルギーと内部エネルギーの違い、エンタルピー、エントロピーについてまとめました。
  • 熱力学とNewton力学の本質的な違いについて教えてください。
  • 質問文章から熱力学関数についての要点を抜粋しました。

質問者が選んだベストアンサー

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  • htms42
  • ベストアンサー率47% (1120/2361)
回答No.2

私もこの本を読み始めていましたが沈没しています。 「はじめに」に次のように書いています。 ・出来る限り見通しよく、かつ論理的に熱力学という体系を提示すること ・読み進みながら熱力学の世界を熱力学の世界を生き生きと感じることができるような一冊の本を書くこと ・読者が何かがごまかされたとか、何かがあいまいなままに残されたという感触をもたずに進むことができるような教科書をつくる事であった ・筆者自身、旧来の熱力学が難解である事に悩み、いくつかの現代の仕事を参照しながら、少しでも見通しのよい熱力学を模索した結果としてこの定式化をまとめたのである。 こういう文章に引かれて読んでみようと思う人は熱力学をいまから勉強しようと思っている人です。一通りの勉強を既に済ませてしまっているという人ではありません。統計力学の専門家になろうとしている人でもありません。でもそういう人が読んでわかるという本ではありません。 田崎氏が旧来の熱力学のどの部分が分かりにくい、論理的な整合性がないと考えたのかが書かれていませんので推測するしか手がないのですが「平衡状態での熱力学と非平衡状態での熱力学を滑らかにつなぐことができていない」ということではないでしょうか。 ・ほとんどすべての教科書が、100年以上も前にClausiusが考案した論法を利用している ・これは決して分かりやすい論法ではないし、相転移のある系への適用の正当性などに微妙な問題がある と書いていることからもそう思います。 旧来の教科書の記述が分かりにくいのはClausiusの論法が分かりにくいのではなくて「平衡状態」について考えているという前提を超えて非平衡状態に対して当てはまる解釈や表現を持ちこんでいる事によるのではないかと考えるようになりました。 「エントロピーの流れ」、「エントロピーが生まれる」、「平衡状態はエントロピー最大の状態である」、・・・ すべて非平衡状態の熱力学での解釈です。 平衡状態と非平衡状態は両立しないものです。 平衡状態で定義された概念を非平衡状態でそのまま使うことができるということはありません。 定義の変更が必要です。平衡状態で成り立っている何らかの部分を切り捨てているはずです。前提の異なるところで定義された量は基本的には別の量です。それを同じ名前で呼ぶということができるというのは表現形式を一致させているからです。(エントロピーは不可逆変化に対応することのできる唯一の熱力学関数です。平衡状態で定義されています。その有効性を何とか非平衡状態に持ち込むことはできないだろうかという事で定義の修正が考えられているのです。) 平衡状態の熱力学のエントロピーの定義 △S=Q(rev)/Tという表現からrevを取ってしまって △S=Q/Tとするような修正が行われています。平衡状態の熱力学ではQ/Tはエントロピーではありません。エントロピーはQ(rev)/Tでしか定義されていないのです。△S≧Q/Tという不等式の関係しか存在しません。 問題はそういう修正が断りなしに行われていることです。平衡状態の熱力学を考えているはずだったのにいつの間にか非平衡状態での表現が混ざり込んでしまっているのです。 平衡状態の熱力学を勉強している人は混乱します。非平衡状態の熱力学を勉強しようと思っている人も混乱するはずです。論理整合性がないと感じるのは多分この部分でしょう。Clausiusの扱いからそのまま非平衡状態に入ることはできないはずですから。 △S≧Q/T ですからQ=0で起こる変化については△S≧0です。 不可逆変化が起こっていれば△S>0です。 Q≠0の時は △S≧(△U+p△V)/Tになります。 温度一定、圧力一定で起こるような変化があれば △S≧ △(U/T)+△(pV/T) △(S-U/T-pV/T)≧0 修正されたエントロピーS’を S’=S-U/T-pV/Tとすると△S’≧0になります。 圧力、温度が一定の時に起こる不可逆変化に対しては△S’>0です。 このS’の内容をひっくり返して△(-TS’)=△(U+PV-ST)<0とすると修正されたエネルギーでの表現になります。これがギブスのフリーエネルギーです。△G<0です。 「フリー」というのはUからGへの修正に対して付け加えられた解釈です。△G<0で不可逆変化の判定ができるというのは△S>Q/Tからきていることです。 「エネルギーでは変化の方向を判定することができない、エントロピーでそれが可能になる」というのはどの本にも載っていることですがやはり、エネルギーで判断したいという願望が強いのだろうと思います。 >エントロピーについて・・・断熱過程の不可逆性を示す度合いであり これは「?」です。Q=0の場合だけではありません。

samidare01
質問者

お礼

詳しい説明ありがとうございます。 学校の教科書として買ったので初学者むけだと思って自分で読んでいたのですが、 どうやら他の普通の(?)教科書も読むべきみたいですね……

その他の回答 (1)

回答No.1

昔取った杵柄で、お答えします。 なので、正確性には欠けるかもしれませんので、ご了承ください。 (1)~(3)については、特に問題ないと思います。 (3)について補足すると、エントロピーは元々不可逆性を示すために導入された示量変数です。 それが原子・分子の乱雑さを示すことに発展されました。 熱力学の初歩の段階では、この乱雑さという概念は、捨てた方がいいですね。 そうしないと、マクロな見方ができなくなります。 ニュートンのエネルギーでは、その変換については議論の中心ではありません。 たとえば、1mの高さにある1kgの物質は約10Jのエネルギーを持ち、 秒速5m/sの1kgの物体は、約10Jのエネルギーを持ってる。 (手元に電卓がないので、mgh = 1/2 mv2で同じものってことにしてください) ニュートン力学では、1mから落として5m/sになりますし、 5m/sで投げあげれば、1mまで上がります。 変換に関して、双方向性があるとして、変換できるかどうかは議論しないのです。 上記の例は、実際に問題なく変換できますが、一方熱の場合は違います。 すべてが変換できるわけではないのですね。 読み進まれてるか分かりませんが カルノーサイクルというもっとも理想的な機関でも、 入力した熱エネルギーが100%運動エネルギーに変えることはできません。 このように、使えるエネルギーと使えないエネルギーが存在するので、 それを分ける必要があるわけです。

samidare01
質問者

お礼

>使えるエネルギーと使えないエネルギーが存在するので、それを分ける必要がある 教科書にもそう書いてありましたね。 きっとこれが熱力学の本質のひとつなのでしょう。 明快で簡潔な説明、ありがとうございます。

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