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経済が均衡していると実質利子率がプラスになる?
ネットである記事を読んでいたんですが、(量的緩和政策とデフレ http://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/kobayashi/14.html)この記事中の 「経済が均衡している状況では、実質利子率はプラスの値(これは経済に蓄積された資本の収益性や市場参加者の時間割引率によって定まる)になる」 という文が理解できなくて、ずっとここに引っ掛かっています。具体的にどうしてそうなるんでしょうか? 「経済が均衡している」というのは、需要と供給のバランスがとれていること 「市場参加者の時間割引率」というのは、貯蓄より消費、預金より手元の現金を優先する、 せっかちな性質、という風に理解しているのですが、 「経済に蓄積された資本の収益性」というのが調べてもよくわからないため、無理やり読むと ”需要と供給のバランスがとれていると、せっかちな人たちが手元に現金を置いときたがるから、実質金利はプラスになるよ” ・・・???となってしまいます。 どなたか、↑の文の正しい解釈、もしくはヒントをください・・・ずっともやもやしています。
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もちろんいくつかの仮定の下では理論的にそうなるという話です。 仮定はなるべく省略して説明すると以下のような意味だと思います。 企業は最大利潤を得るために、資本の限界収益性(限界生産性)と実質利子率が等しくなるように投資を決める。 資本の限界収益性は資本ストックが増えるにつれて減少するものの、常に正の値だと仮定されるので、均衡実質利子率は正でなければならない。 家計は生涯の消費を最適にするために、時間選好率(時間割引率に依存する)と実質利子率が等しくなるように消費・貯蓄を決める。 こうして家計と企業から生じる需要と供給が等しくなるように均衡実質利子率が決まるが、それは正でなければならず、しかも資本の限界収益性や時間割引率に依存することが分かる。
お礼
なんとか理解できました! 素早い回答ありがとうございました。