「いつも」を付けるのはどういう場合かというお尋ねですね。
「いつも」はご存じの通り「常に」という意味で、動作や状態が継続している様を表します。したがって例えばある人から多大な恩を受けたとしても、それが単発的で継続性のないものならば「いつも」とは言わず、「その節はありがとうございました」などと過去形で言います。
逆に感謝のレベル自体は細やかであっても、その対象となる行為が現在に至るまで反復・継続して行われている場合(回数・頻度に基準はない)には、「いつもありがとう」となるわけです。
> 具体的に何のことに対して感謝するまで言わなくても大丈夫でしょうか
それは状況によります。例えば商店の店員が日頃よく来店する客に対して謝辞を言うのであれば、「毎度(ご来店いただき)ありがとうございます」の( )内は省略しても差し支えないでしょう。
「ねえ、この字何て読むの?」としょっちゅう友人に尋ねている人が、ある日俄かにそのことについて礼を言ったような場合は、教えてもらっている方は感謝していても先方は礼を言われる程のことだと思っていないかもしれないので、「いつもありがとう」とだけ言ったのでは、「え、何の話?」となる可能性は否定できません。でもその場合、「いつも字を教えてくれてさ・・」と補足すればいいだけのことなので、必ずしも一文にすべてを盛り込む必要はありません。寧ろ法令文のような一切省略のない表現を多くの日本人は「くどい」と感じて好まない傾向にあります。
【以下余談】
今年の正月に某友人から届いた年賀状に「旧年中はお世話になりましてありがとうございました」と書かれていました。でもその友人とは、こゝ7年余り年賀状の遣り取り以外まったく付合いはありません。我が日本国では、このような不思議な現象が世間のそこかしこで日常的に発生します (笑)
お礼
kentaulusさん、こんにちは。ご丁寧に教えていただきありがとうございます。使い方にいろいろ注意しなければなりませんね。難しいです。大変参考になりました。本当にありがとうございました。