乗数理論の計算の仕方がよく分りません
こんにちは。
お世話になります。
マクロ経済学を勉強していたところ、乗数理論の計算でどうしても分らないことが有り、
質問させていただきました。
下記に挙げます4つの問題が、どうして、異なる方法で数を代入しているのかが、
いくら考えても、違いが全く分からず、困り果てております。
(1)マクロ経済が、
Y=C+I+G+E-M
C=0.8Y+20
M=0.2Y+10
で示され、当初、投資が100、政府支出が50、輸出が80であった。
政府支出を20増加させた場合、貿易収支(E-M)はどのように変化するか?
ただし、当初の投資及び輸出は、変化しないものとする。
解説を見ますと、式を展開した後、
「政府支出は20増加しているので、ΔGに20を代入する」
とあります。
ですが、次の問題では、
(2)政府を含まないマクロ・モデルが次のように与えられているとする。
C=40+0.8Y, I=160, X=100, M=0.1Y
ここで、輸出が60増加したときに発生すると考えられる経常収支の黒字と、その黒字を解消するために必要となるアブソーション(国内需要)の増加の組み合わせとして、妥当なのはどれか。
解説を見ますと、式を展開した後に、
「輸出が増加して160になった時のことを聞いているので、100+60=160、X=160」
とあります。
なぜ、(1)のようにそのまま代入して「60」ではなく、足して「160」とするのかが、理解できません。
また、次の問題では、
(3)マクロ経済が、次のように与えられている。
Y=C+I+G
I=70-2i
G=20
T=20
M=L
M=30
L=0.3Y-9i+30
このモデルによって、財政政策により政府支出を新たに10増加させることによって達成する国民所得水準を、金融政策によって達成しようとするとき、貨幣供給をいくら増やせばよいか。
なお、物価水準は一定とする。
解説を見ますと、式を展開した後に、
「政府支出を10増加させた時の国民所得への影響は、ΔG=10を代入すれば求まる」
とあります。なぜ、今度は、「G=20+10」ではなく、足さずに「10」のままなのでしょうか?
また、最後となりますが、次の問題では、
(4)マクロ経済モデルが次のように与えられているとする。
C=40+0.8Y
I=40-20i
G=30
M=100
L=0.2Y+90-20i
このモデルにおいて、景気拡大策として政府支出が新たに20増加され、その財源が国債の市中消化
によって賄われたとするとき、均衡国民所得と利子率はいくらになるか。
ただし、物価水準は1で一定と仮定し、国債発行による公債の富効果は発生しないものとする。
解説を見ますと、式を展開した後に、
「政府支出は30から20増加しているのでG=50 である」とあります。
なぜ、ここでは(3)と違い、20ではなく、足して50なのでしょうか?
(1)、(2)、(3)、(4)の問題の式の求め方の違いを、この3日間考えましたが、
参考書を見ましても違いが理解することができず、困っております。
どなたか、お力を貸してはいただけないでしょうか?
宜しくお願い致します。