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「元二の安西に使ひするを送る」の口語詩
こんにちは。 学校で、漢詩「元二の安西に使ひするを送る」を口語詩に書き換えるという宿題がでました。 本文は自分で考えて作ったのですが、題名をどう書き換えれば良いのか思いつきません。 なにかアドバイスをよろしくお願いします。 意味は、王維が元二さん(元家の二男)を安西都護府に使者として見送ると、認識しています。 これに間違いがあれば教えてください。考えた口語詩の本文は以下のとおりです。 よろしくお願いします。 雨あがり 渭城の朝はすがすがしい 宿の前 青い柳は目にしみる この陽関をこえたなら 親しい友はもういない さあ 更に飲め 一杯の酒
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よくできていると思います。しかしまあ、ハイレベルな宿題ですね。よくもまあそれに応えたものと、感心致しました。 ひとつ、修正点が。三行目と四行目はあえて逆にせず、原文のままのほうがオチがあっていいでしょう。作者はそのつもりで作ったのでしょうから。 もうひとつ、アドバイス。 せっかくここまでやったんだから、もう一息。五音と七音を使って訳したその工夫はすばらしいです。ならばいっそ、きちんと五七調か七五調に整えてみませんか。 「渭城の朝の 雨上がり」とか。 あ、題名でしたね。 日本の詩の題名って、そんなに長ったらしいものはないでしょう。たいがい単語で一番言いたい名詞だけを言うのが多いように思います。 「安西に使者に行く元二」なんてのも説明っぽくていけてないですよね。 いっそ「元二よ」くらいではいかがでしょう。 陽関三畳。私はこの詩を習っていつか行ってみたいものだと思い続け、初めての海外旅行はこの陽関でした。私にとっては、大切にしたい詩です。
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- kine-ore
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>意味は、王維が元二さん(元家の二男)を安西都護府に使者として見送ると、認識しています。 これは「…使者として<旅立つのを>見送る」でしょうね。 元氏一族の「排行」が二番目の人物ということで、「げんに」と訓む方が口語詩には相応しいようにも思えます。同様に現代仮名遣いにすれば「…使いする」の方になるでしょう。「げんにのあんせいにつかいするをおくる」で、約して「元二(げんに)を送る」とか。 口語詩については、やや冗長となるにせよ、できるだけ原詩の意図に即すべきではないでしょうか。 したがって、「雨あがり」では行き過ぎで、趣向が変じてしまいましょう。 宿で迎えた今日この渭城の朝、私のあなたに対する別れの涙を物語るがごとく落下の雨が降っている、だからこそむしろ埃っぽさが静められて、しめやかかにして厳かな今があるのだと。 「青い柳は目にしみる」も「柳は」ではなく「(柳の)青さが」で「沁みる」のでしょう。目覚めの朝の爽快感、雨に濡れたしっとり感、埃の静められた空気の清爽感を以て眺めるからこそ、雨に濡れ光る柳の緑の鮮明感・蘇(よみがえ)り感が強調されるのでしょうから。 #1さんのご指摘の通り、七言絶句の順序はできる限り守りたいと思います。 渭城は今朝、別れの涙雨に恵まれています。 きっと君のこれからの旅塵を静めてくれるでしょう。 眼前のしっとり濡れた柳は青々とよみがえっています。 まさしく手向けの願いを鮮明にしているではないですか。 どうか安全を祈って、もう一杯の盃を勧めます。 飲み干して前途を祝いましょう。 西方を旅してあの陽関を越えたなら、 もうこうして酒を酌み交わす友がらもいないでしょうから。 元二を送る 渭城に降る降る涙以て 旅塵を洗うは鎮め雨 濡れた柳に緑映え 手向けの色艶眺めつつ さあもう一献乾しとくれ 陽関越したら飲み手なし なんせ陽関越したなら いないぞいないぞ飲み手など
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ご回答ありがとうございます。 とても、適確なアドバイスだと思います。 少し僕には難しい部分もあるので、調べながら参考にさせていただきます。 本当にありがとうございました。
お礼
さっそくのご回答ありがとうございます。 >ひとつ、修正点が。三行目と四行目はあえて逆にせず、原文のままのほうがオチがあっていいでしょう。作者はそのつもりで作ったのでしょうから。 確かにそうですね。自分では響きを良くさせたつもりだったのですが、 順番はそのままに使ったほうがよいのですね。 五七調や七五調は、まだ学校でも習ってなく、よく理解していないので、 今回はやめておきます。すばらしいアドバイスなのに活かせなくて残念です。 題名は、そんな感じのほうがいいのですね。 僕が考えるとどうしても説明っぽくなってしまい、迷っていたのですが、とても良いアドバイスが得られて良かったです。 この詩はあなたにとって、とても想い深い詩なのですね。 僕も大人になって機会があれば、ぜひ陽関に行ってみたいと思います。 本当にありがとうございました。