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a^0=1,a^-1=1/a と定義すると教科書には書いていますが、
a^0=1,a^-1=1/a と定義すると教科書には書いていますが、 定義することができるのか、疑問に思っています。 この疑問を別の例で言うと、 2×3=6と定義する。というのと似ているように思うのですが。 2×3は定義しなくても、6を求めることができる。 同じように、 (1)a^0は定義しなくても、0をもとめることはできないのか。 (2)そもそもa^0=1と定義してよいのか。 以上の点について、よろしくお願いします。
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定義できるのか? とりようによっては深い質問ですね。突き詰めると数とは何かという問題になっていくのでしょうか…。例えば1とは何か。私は1そのものを見たことがありません。一つの物は見たことがありますが、1そのものは見たことがない。同じく数字そのものを見たことがない。数字を表す記号は見たことがありますが。では数字とは本当にあるものなのか、あるいは勝手な幻想なのか…。見たこともないものについて、定義なんて、できるのか。ご質問がこのあたりを考えてのことでしたら、そして、ご質問者さんが、高校生とかでしたら、将来プラトンという人の本を読んで下さい。面白いと思いますよ。 さて、数学的な答えを一応、書いておきます。 数学では法則を重んじます。 例えば2の3乗×2の5乗=2の何乗になりますか? 2の8乗。なぜ8乗? 3+5=8だから。 この法則を、0乗の時にも、マイナス乗の時にも生きることにするのです。 例えば2の0乗×2の3乗も、0+3=3より、2の3乗としたい。 だったら2の0乗×2の3乗=2の3乗。となると2の0乗は1。 ここから0乗は1ということになります。 次に2の-1乗。これも2の-1乗×2の1乗というとき、-1+1=0より2の0乗としたい。 つまり2の-1乗×2の1乗=2の0乗=1。 ということは2の-1乗は2分の1となるわけです。 数学は法則を生かすということは、実は負の数について、経験済みです。 負の数×負の数は、なぜ正の数なのでしょう。 これも分配法則という法則を重んじた結果なのです。 例えば2×(3+5)=2×3+2×5になります。これが分配法則です。 実はこの法則が成り立たないと、因数分解が出来ません。因数分解が出来ないと、たかが2次方程式も解けなくなります。ですから大変重要な性質なのです。 そこで分配法則が負の数でも成り立つということにします。すると負の数×負の数=正の数であるということになります。このことを示すために、まず正の数×負の数=負の数を示しましょう。 例えば2×((+3)+(-3))=2×(+3)+2×(-3)が成り立つとするわけです。 で、左辺の2×((+3)+(-3))=2×0=0 これが右辺と一致しますから2×(+3)+2×(-3)=0 よって2×(-3)=-2×(+3)=-6。 よって正の数×負の数=負の数となるわけです。 次に(-2)×((+3)+(-3))を考えます。 すると(-2)×((+3)+(-3))=(-2)×(+3)+(-2)×(-3) さきほどと同じく左辺は(-2)×((+3)+(-3))=(-2)×0=0 これが右辺と一致しますから(-2)×(+3)+(-2)×(-3)=0 (-2)×(+3)は負の数×正の数なので負の数。よって-6。 だから-6+(-2)×(-3)=0 よって(-2)×(-3)=6。つまり負の数×負の数=正の数。 このように、新しい負の数というものについて、計算を定義するときには、正の数で成り立っていた大事な法則が、負の数でも生きるように、定義するわけです。 0乗やマイナス乗も同じような感じです。自然数乗で成り立っていた大事な法則が、0乗やマイナス乗でも成立するように定義するわけです。 長くなりましたが、こんな回答でいかがですか。
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- aidlii
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前に回答をよせたaidliiです。さらにご質問があるようですので、少し補足を。 0乗とかマイナス乗は、指数法則を満たすだけで、ルート2のように実態があるわけではない数? 答えるのが難しくなってきました。ここには、何をもって実態とするかという問題があるのです。 0乗、マイナス乗、さらに高校では分数乗が出てきます。で、一応、こじつけみたいな説明で、高校の教科書には、無理数乗も出てきます。2のルート3乗とかですね。さらに大学に入ると、複素数乗(つまり1+2i乗とかです)というのも出てきます。 では、こうしたことに実態がないのか? 実は、このように拡張することで、数学において、大きな世界が広がるのです。つまり、この拡張には、大きな意義があるということになる、とでも言えばいいでしょうか。 そんなわけで、数学的には実態があるということになる。そんな説明になるかと思います。 現実との関係でいえば、物理や化学など、自然を分析する上でも大きな役割を果たすことになります。 きわめて素朴な説明をすれば、正三角形って実態がありますか? 円て実態がありますか? 辺の長さが1ミクロンも違わない三角形なんて、本当に描けますか? ある点からまったく同じ半径で円が描けるでしょうか? 描けないとしたら、実態があるのでしょうか? そもそも点って何ですか? 平面図形では、点は大きさを持たないことになってます。大きさがないなんて、そんなの実態がありますか? 直線はまっすぐに果てしなく延びてる。そんなの実態ありますか? 日常感覚と、かけ離れていることは確かですが、数学には、数学の実態があるのです。そして前に作り上げた実態から、新たな実態を作り出すようなところがあるのです。 何とも歯切れの悪い説明ですが、こんな回答でいかがでしょうか?
お礼
<数学には、数学の実態があるのです。> 理解できる言葉でした。自然数以外の数は、日常生活では 実態がないけれど、数学としてある程度違和感なく使っている。 数学の実態の中で、少しはものを考えられていると言うことでしょうか。 ありがとうございました。
豆知識 2つ前の学習指導要領では,指数法則a^0=1,a^(-n)=1/a^n(a≠0,nは自然数)すなわち指数を整数全般に拡張することは数学Iで,指数を有理数にまで拡張することは基礎解析で扱っておりました。
- Tacosan
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(2) については「(a が 0 でなければ) 指数法則からそのように設定すると話がきれい」ということで落ち着きます. (1) はあなたが何を言いたいのか不明. 「0 をもとめる」とはどういうこと? あと, 2×3 については, そのものを「6」と定義していなくてもそれとは別に「乗算」それ自身の定義があるはずです. で, その「乗算の定義」に従って計算した結果「6」が得られるので, わざわざ「2×3 = 6」と定義することはありません.
お礼
「0 をもとめる」ご指摘の通り、これは、1の間違いでした。 ありがとうございました。
- alice_44
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6 の定義は、通常、 3×2 ではなくて、5+1 でしょうね。 3×2 の値は、 3×2 = 3×1+3 = 3+3 = 4+2 = 5+1 = 6 のように計算できます。 3×2が計算できる理由は、 上記で使ったような種々の計算規則が、 足し算や掛け算の定義に含まれているからです。 巾乗の定義は、いわゆる「指数法則」を含みますが、 それが、0乗=1 を導けるような形で定義されているか? が問題なのだと思います。 a↑(x+y) = (a↑x)・(a↑y) は、 a≦0 だったり、x,y が自然数以外でも 成立する法則なのでしょうか。 定義に戻って、そこを確認することがたいせつです。
お礼
それが、0乗=1 を導けるような形で定義されているか この辺のことが、頭の中でよく整理されていないので、理解できないのだと思います。 ありがとうございます。
- toshih2000
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質問者さんは中学生? 高校生? 定義することができるのか? というか 数学では二つともに、その教科書のように定義されています。 また、そう定義されていないと、困るんです。 ま~、これから勉強していくでしょうけど。 楽しみですね~。数学は面白い?
補足
そう定義しないと、こまることがあるということですが、 具体的にこまることとはなんでしょうか。 教えてもらえるとありがたいのですが。
- nattocurry
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a^3÷a=a^2 a^2÷a=a^1 a^1÷a=a^0 ⇔ a÷a=1 a^0÷a=a^-1 ⇔ 1÷a=1/a
補足
そうするとa^0は計算をすると、0となる。 a^-1は1/aとなる。 という理解になるのでしょうか。 それとも、ただ単に決める。ということなのでしょうか。 よろしくお願いします。
お礼
この法則を、0乗の時にも、マイナス乗の時にも生きることにするのです。 この説明で、理解できないことの1つは解決しました。 そうすると、a^0とかa^-nは、0,負の数で指数法則が成立させるためだけのもので √2とは違って、実態のない数ということでしょうか。 ありがとうございます。なんとなく疑問がほぐれてきたような気がします。