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荘園と武士について
- 荘園と武士について分かりやすく解説します。
- 在地領主の役割や荘園領主の対応について考えます。
- 武士の発生と荘園に関する参考資料をお伝えします。
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平安時代と言うか、武士の発生のコロは、「利権商売」であります。 国衙領から、ガンガン税収をとって、国家が希望する金額以上を収奪したら、自分のもの。 というので、院政期の頃は、国司とか言わないで、受領とか呼んでいます。 実入りの良い国の受領に任じられると、任じられたお礼に、受領は、寄付する。 具体名で言えば 治天の君である、院政の主催者であ鳥羽が、清盛の父忠盛を受領に任じて、儲かったお金で、「上皇勅願の観音堂である得長寿院造営の落慶供養に際して、千体観音を寄進する」ってやつ。 備前守になったのが 1127年 上記の寄進が 1132年 利権を与える代わりに、キックバックをよこせという構造です。 1) 自分の派閥の人間を、国司(受領)に任命して、便宜をはかる。 国司でなくても、在庁官人なりにした。 有力御家人は、在庁官人出身ですが、逆に言えば「在庁官人」という利権がなければ、有力御家人になれなかったと言うことです。 2) 将門の乱で没落した将門の代わりに、その従兄弟を任命するって感じかな。 使用権を奪っても、税収が無いともともこもないので
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- no009
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基本は土地の所有権、支配権の法的根拠だと思います。 公地公民、三世一身法、墾田永年私財法と変遷し、法務省ときちんとした役所もあるわけでないので、時代が経つにつれ、法的根拠はわからなくなったと思います。その土地を支配、所有していることを、最後は、自分で宣言し、実力で守るしかなかったと思います。 そこで、誰かが、有力者に土地を名目上寄進して、今まで通りの支配権を認めさせた。有力者も紙1枚で毎年それなりの収入が得られ、その数何千、何万となれば、・・・。 双方にメリットがあるワケです。 >実際に戦うのは現地の武士に命じるとしても、戦費を出すとか援軍を送るとかもなかったんでしょうか? 荘園領主は何もしないし、できない。自分たちの土地は一所懸命自分たちで守る。名目上の紙一枚の世界だたったと思います。 >名義上の所有を譲ったら実際の土地の使用権まで奪われたり土地替えさせられたりしなかったんでしょうか? あったかもしてませんが、自分たちの土地は一所懸命自分たちで守る。大義名分がないのにそのようなことをすれば、他の武士も疑心暗鬼になり、別の敵対する有力者やさらに上位の有力者に鞍替えすれば、良いだけです。有力者は元手入らずで、増収になります。有力者もそのへんは十分認識していたはずですので、リスクは犯さないでしょう。 それらがきちんとした制度になり、鎌倉幕府では「御恩と奉公」「本領安堵」の主従関係につなかって行ったと考えます。武士は所有権を認めてもらう代償として、軍事負担・経済負担の義務を負う事になります。
- pokapoka1980
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公地公民により、全ての土地の所有者は法的には天皇ということになっています。 平安時代に入っても開墾真っ只中だった関東地方の場合、開墾した土地が、次から次へ法的に天皇のものになってしまったのですが、開墾主たちは法律に逆らって土地を違法に占有しました。その「お目こぼし」を期待して、開墾した土地の一部を有力貴族に荘園として寄贈したりしました。 また、これらの開墾地は、違法に占有している状態であるため、法的な保護は期待できず、自分の力で守る必要があり、何かあった場合は、開墾主自ら武装し戦うようになっていったと言われており、「一所懸命」という言葉も生まれました。(武家の発生) これらは関東の話であり、ほとんど開墾が終わっていた西日本については知りません。 ちなみに、この開墾主たちが平安中期ころから関東で独立戦争を繰り返しては内部分裂して失敗し、最後によそ者である源頼朝を担いで、独立を勝ち取った経緯があります。
- tanuki4u
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時代によって若干変わるが、各国で最大の荘園は、国衙領です。 ※ ちょっと言い過ぎだが、個別の荘園より寄進されなかった、残りの耕作地の集合体である、国衙領が最大です。 耕作地(=徴税対象)としての国衙領が最大ということは、耕作地の大きさに依存する、役人なり武力が最大であったと言うこと。いわゆる在庁官人というやつですが、在庁官人=武士とも言えます。 では、その在庁官人を指揮するのは誰か?国司です。その国司を任命するのは誰か?荘園領主=京都の権門ということになります。 土地を奪うこと、つまり悪いヤツを認定するのが、国司であり、その国司を任命するのが藤原氏なのですから、中央の権門に睨まれたやつが、土地を盗む悪いヤツとなります。 睨まれないために、寄進する必要があるのです。