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「が認められている」と「を認められている」の違い

例えば「この本は芸術的価値が認められている」と「~価値を認められている」は表現しようとしていることに違いはあるのでしょうか。また、この文はいずれも受身形ですが、能動態はどうなるのでしょうか。 初歩的な質問ですが、外国人に質問されて困っています。宜しくご指導下さい。

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  • jpn2040
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回答No.5

違和感を覚えなければOKだと思います。 (1)この本は芸術的価値が認められている。 「この本は」主語ではなく題目(取り出し)と考えます。すなわち「この本について言うなれば、多くの人々によって、芸術的価値が認められている」となります。 能動態にすると「この本について言うなれば、多くの人々が、芸術的価値を認めている」 になります。 (2)この本は芸術的価値を認められている。 (1)と同じ考えでいくと、「この本について言うなれば、多くの人々によって、芸術的価値を認められている」となります。能動態であるにもかかわらず、主語がないので受動態の戻せません。「この本は」を主語と考えると、能動態は「多くの人々がこの本を芸術的価値を認めている」になり、文法的に間違いになります。 しかし、なんとなく(2)も正しい気がします。 それは多分、元の能動態が「多くの人々がこの本に芸術的価値を認めている」だと思います。 この文を「この本」を主語にした受動態にすると、「この本は多くの人々によって芸術的価値を認められている」になります。 「認められている」ではなく「認められた」にすればすっきりします。 (1)この本は芸術的価値が認められた。 (2)この本は芸術的価値を認められた。 (1)ポチは餌が与えられた。 (2)ポチは餌を与えられた。

dominica35
質問者

お礼

丁寧に説明していただきまして有難う御座いました。 「認められている」はいわゆる「て」形を使って「認められる」ことの継続を表現しているのではないかと思います。 「この本は芸術的価値が認められた。」は「象は鼻が長い」と同じで、簡潔で判りやすいのですが、外国人にとっては難関のようです。

その他の回答 (5)

  • hakobulu
  • ベストアンサー率46% (1655/3578)
回答No.6

文法的なことは詳しくないので自信はありませんが、「価値」だけでは「あるかないかは不明」ではないか、という気がします。 よって、 「この本は芸術的価値が認められている」 「この本は芸術的価値を認められている」 は、正確に言うとどちらも間違い。 「この本は芸術的価値があるということが認められている」 「この本は芸術的価値があるということを認められている」 となるのでは。 この場合、 前者は、「何が認められているのか」という述部に対して「この本は芸術的価値があるということ」である、と『[が]によって特定』しています。 後者は、「この本は芸術的価値があるということ」に関して、「認められている」という叙述をしているだけです。結論として、 「特定する」という作用を用いている点で、『「認められている」という事実に関して強く述べたい』という意図が前者のほうに強い。 ということが言えるように思います。 述部に対する訴求の程度という意味で、 水を飲みたい と 水が飲みたい の違いに似たようなものでしょう。   無責任なようで恐縮ですが、あくまで一素人の感想ということでお受けとめください。   

dominica35
質問者

お礼

丁寧なご回答を頂きまして有難う御座います。 確かにおっしゃるように、英語の場合には「価値」だけでなく「価値が(この本に)あること」とか「この本が価値を有すること」と翻訳しなければならないと思います。

noname#108630
noname#108630
回答No.4

A)この本は芸術的価値を認められている。 B)この本は芸術的価値が認められている。 C)この本は芸術的価値は認められている。 D)この本は芸術的価値も認められている。 E)この本は芸術的価値まで認められている。 F)この本は芸術的価値さえ認められている。 G)この本は芸術的価値で認められている。 H)この本は芸術的価値のみ認められている。 I)この本は芸術的価値だけ認められている。 J)この本は芸術的価値から認められている。 ほかにも、でも/では/さえも/だけが/からは/によって、などいろいろ入ります。「を」が入っても何ら不思議はありません。もちろんそれぞれ意味は違いますが。

dominica35
質問者

お礼

ご回答を頂きまして有難う御座います。 助詞にはいつも悩まされていますが、上手に使い分けることが出来れば便利な品詞だと思います。

  • ahkrkr
  • ベストアンサー率35% (109/310)
回答No.3

> 「~価値を認められている」 確かによく聞く日本語ですが、文法的に言うのなら、 価値が認められる 価値を認める が正しい日本語です。従って、「~価値を認められている」は間違いです。

dominica35
質問者

お礼

ご回答を頂きまして有難う御座いました。 参考にさせて頂きます。「(この本に関しては)芸術的価値を認められている」は一般的な評価、「(この本には)芸術的価値が認められる」は所見の感じがします。

noname#108630
noname#108630
回答No.2

A)この本は芸術的価値を認められている。 B)この本は芸術的価値が認められている。 文法的にはどちらも正しいとおもいます。B)は「~は~が」構文といわれるものです。 意味的にはほとんど同じではないでしょうか。 あえて言えばA)には「認めている人々」の存在が暗示されるのに対し、B)は本について叙述しているように感じます。人により語感に違いがあるでわかりませんけど。 能動態は A’)この本は(人々に)芸術的価値を認められている。 B’)この本は(人々に)芸術的価値が認められている。 と考えて、どちらも C)(人々は)この本の芸術的価値を認めている。 だと思います。 C)をそのまま受身にすると、 C’)この本の芸術的価値は(人々に)認められている。 「この本」を「は」で主題化し「芸術的価値」の助詞を「を」「が」に変えたのがA)B)ということでいかがでしょうか。

dominica35
質問者

お礼

ご回答を頂きまして有難う御座いました。 日本語の場合には英語と違って機械的に受動→能動に変換するのが困難であると感じました。「価値を認めている」と「価値を認められている」いずれも不自然に聞こえないのは不思議です。

noname#111181
noname#111181
回答No.1

文法的に言うと、 (1)「この本は芸術的価値を認められている」が正しく、 (2)「この本は芸術的価値が認められている」は誤用です。 文節に分解すると、以下のようになります。 主 語:この本 目的語:芸術的価値 述 語:認められている(受動態) つまり、(2)は二重主語(本と価値の2つが主語になっている)なので、文法的に間違っています。

dominica35
質問者

お礼

ご回答有難う御座いました。 参考にさせて頂きました。論文の場合には(1)が適切だと思います。