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南京事件について

ここを含む質問サイトには南京虐殺の有無を求める質問がかなりありますが、疑問に思ったことがあります。ある質問で、「この議論はいつも平行線でまったく先に進まない。中国側が言うような数字は根拠が無いが、戦時中では珍しくない程度の数字はあったんじゃないか」と回答をしている方がいましたが、そういうふうに考える人は少ないんでしょうか? 他の質問を見ていると、“ただのでっち上げでそんな事件はまったく起きていない”か“大虐殺が無かったと考えるほうがおかしい”のほぼ2通りしかありません。 なぜ、その2つしか答えがないかのような流れになっていくんですか?

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回答No.8

こんにちは. あなたのような疑問は,日本人としてはごく標準的なものだと思います.そして,日本人がそういう疑問を持っている以上,南京大虐殺事件に関する日中の政治問題は決して解決されないだろうとも思います. まず,中国側の主張は「南京大虐殺事件があった」というものです.「大虐殺事件」というのがポイントです.「空前絶後の非人道的な恐ろしい事件」が日本人の手によって行われた,中国人はその被害者であった,という主張です. 彼らの立場や主張を理解すれば,必然的に A)南京で起きた事件は,空前絶後の非人道的な恐ろしい事件であった. B)南京で起きた事件は,空前絶後の非人道的な恐ろしい事件はなかった. の二者択一にしかならないことは明白です.これが質問に対する回答です. 以下,「日本人がそういう疑問を持っている以上・・・」のくだりに対する補足です.不要ならば読み飛ばして下さい. 「戦時中にありがちな数千~数万人の犠牲者はあっただろう」という主張は,B)=南京大虐殺否定意見 に該当します.戦時中にありがちな程度の被害なら,「空前絶後の非人道的な恐ろしい」事件であろうはずがないですから.ところが,これを南京大虐殺肯定意見と捉える向きが日本にはまだ多く見られます.その誤解が日中の溝を深いものにしています. 中国側は,被害者数については以前から「30万人」という数には固執しなくなっています.被害者数は,実はたいして重要ではないからです.「空前絶後の非人道的な恐ろしい事件」であったのかなかったのか,重要なのはその一点です.南京大虐殺事件は学問(歴史)の問題ではありません.東京裁判から現在まで一貫して政治の問題です.学問による回答は,問題の解決の糸口にはなりますが,糸口にしかなりません. そこを日本側がまったく理解してしないために,話が噛み合わずに互いに不信感を増しているのだろうと思います. 「南京大虐殺事件が無かったはずがない.戦争なんだから多かれ少なかれ被害があった筈だ」という意見は,中国側からどのように見えるでしょうか. 「南京大虐殺事件が無かったはずがない」というところまで聞けば,中国側を理解し共感してくれる人 だと,好意的に受け止めてくれます.しかし後半の「戦争なんだから」で,結局は南京大虐殺事件を根底から否定することを言い始めるので,中国側は驚き,傷つき,落胆します.そして,わざわざ人をぬか喜びさせるような言い回しをした日本人を「こいつは嘘つきだ,信用なら無いぞ」と恨みに思うのです, 南京で起きた事件が,空前絶後の非人道的な恐ろしいものではなかったと思うなら,ストレートにそう主張するべきです.もちろん,中国側は猛烈に反論するでしょう.厳しい論争にもなります.でも,「友達を装って近づいておいて肝心なところで裏切るような,ずる賢い嘘つきの卑怯者」という不名誉で不本意な評価を貰う事もありません.

その他の回答 (7)

  • sudacyu
  • ベストアンサー率35% (687/1961)
回答No.7

 ネットの中の論争が、感情論だからでしょうね。  ネットの中でも、よく読めば、冷静な人の回答は数万という数字出しています。  日中歴史共同研究(先週、新聞にも掲載されました。)  日本側研究者は、4万・2万というような推計もあって、最大で20万人と言っています。  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100201-00000063-san-pol.view-000  実際のところ、南京は日本が占領していたため、当時の一次資料は日本側にしかなく(日本側は、隠蔽の努力をした形跡がほとんどないので、この一次資料は相当信憑性があると思われる。)、中国側の研究者も30万人以上と裏付ける文字証拠はないと認めています。  中国側は、東京裁判などで示された概数値「30万人」という数字を、共産党一党独裁を正当化するためのプロパガンダの基礎データーとして長年使用しているので、今更変更できなくなっていますし、日本側のナショナリズム信奉者は、日本の持っている証拠さえなければ、文字証拠はゼロということで、南京事件はなかったと言っているのはご存じのとおりです。

回答No.6

この件に関して言える事は、すべては日本の外交下手が招いているということです。 外交下手というより、一部政治家・官僚等による外交利権あさりがその原因ですが。 彼らのいうところの被害者・犠牲者数は確かに大きい数ですが、中国の歴史を見れば文化大革命や朝鮮戦争、国共内戦、政策失敗に起因する餓死等の犠牲者、天安門事件を始めとする弾圧・暴動の犠牲者を見れば、二桁も三桁も小さい数字です。 第一、平和条約締結や、国交正常化交渉の時点で持ち出されない事柄を、未だに引きずっていること自体、異常なことです。 これは韓国との関係についても言えます。 イギリス・フランス・スペイン・オランダといった国々は、かつてアフリカを始めとして、世界中で人身売買を始めとした、今の価値観からすれば犯罪行為や「人道に背く罪」を犯しまくっています。 アメリカ合衆国など、アラモ砦の戦いに代表されるように、国内で民族浄化を行っています。 しかし、今、日本のように、自虐史観・自虐史を教え込む国は在りません。 更に、日本のようにかつての領土に現在の価値に換算すれば数千兆にも及ぶような官民の資金・資材そして建築物、文化財、インフラ等を残してきたのに、返還を求めるどころか更に名目を変えた賠償を続けようとしています。 これは、小沢訪中団に代表されるように、その賠償によって利益を得たいがためでしょう。 つまり、「南京大虐殺はあった」と、声高に発言することで、中国等に対する支援を正当化し、かつ、そこから利益を得たいのです。 これは中国サイドでも同じです。 はっきりいって、それ以前に日本人が虐殺される通州事件があり、また、日本がなぜ中国に進出して行ったか、そういうことすら検証されません。 検証して、はっきりとした事実が明らかとなった場合、中国側のみならず日本側関係者特に利益を得た関係者も大変困ります。 ですので、「大虐殺が無かったと考えるほうがおかしい」と主張するのです。 まったくないと主張するのはおかしなことですが、その後の南京の繁栄を見ると、「えっ本当にそんなことあったの?」と思うのも無理の無いことです。 双方、確証が得られないので、議論が先鋭化しているのではないでしょうか?

  • gomi_00
  • ベストアンサー率50% (7/14)
回答No.5

この手の議論は、ある派もない派も双方「初めに答えありき」で自分の都合のいい所だけ取り上げて論ていますので、いつまでも平行線のままで解決出来ないのだと思います。 そして片方が感情的なればなるほど、もう片方をそれに呼応して感情的になっていき ますます、真実が見えにくくなっているのではないのでしょうか? また中国側が犠牲者の数を水増ししていった為(一説によると中国側が主張している犠牲者の数は、当時の南京の人口よりも多いとか)、かえって虐殺の事実自体が疑われてしまっている状態です。 個人的には、「火のないところに煙は立たず」ですし、 虐殺の時に取られたという映像(その映像自体が捏造の可能性もありますが)も観た事もありますので、南京での虐殺行為はあったと思います。 そしてもし事実であるなら犠牲者の多い少ないは関係なくその行為は反省すべきだし、2度とそういう悲劇が起こらない様に、事実を客観的に調べて考える。それが「歴史を学ぶ」意義だと思います。

  • nishikasai
  • ベストアンサー率24% (1545/6342)
回答No.4

私はなかった派ですが、本心では千名未満の死者はあっただろうと思っています。しかし、物事には勢いと言うものがあります。中国が大げさな映画を何本も作ったり、どんどん数を増やして50万などと言ってくるから、それに対抗して「まったくのウソだ!」と言い返しているだけです。南京虐殺の論争はこちらも迫力で言い返さなきゃいけません。「少しだけならあった」なんて言えば中国のウソに負けちゃうじゃないですか。

  • ohg-jiya
  • ベストアンサー率37% (354/940)
回答No.3

戦中の4大未解決事件の一つとされるように、信憑性の高い資料がないだけに日本国内の学者間でも「支持派」と「まぼろし派」の両陣営に分かれて長年論議されてきたのですが、そこにもう一派「実証派」も加わっています。 実証派はあったという前提で(市街戦の戦闘中ですから誤射にしろ何にしろ無いと否定できるわけがない)、ではどの程度の数字だったのかを試算しようとしていますが、そういう地道な研究は広く大衆の耳に止まらないのでしょう。 ここでレスする人たちも両極端に分かれていることも当然ですね。 それに、実証派がこの程度で落とさないかと提案しても、当の中国が「民間人殺害30万人」の主張を一歩も譲らないので、ラチがあかない膠着状態にあるというのが現状です。 この「民間人」というところが曲者で論議の尽きない所以でもあると思います。

  • at9_am
  • ベストアンサー率40% (1540/3760)
回答No.2

南京事件については、回答者ごとにその対象とする地域・時期に開きがあります。それすら統一できないのが現状です。 例えば、ある人は陥落直後の南京の安全区のみを対象とした回答をし、別の人は陥落を含む前後数カ月~1年の、南京を含む非常に広範囲の地域を対象とした回答をする、ある人は捕虜に対する虐殺をもって南京事件とし、別のある人は民間人に対するそれであるという回答をする、といった具合です。 軍の関与についてもそうです。軍人の一人でも関与していれば軍の関与があったとする回答があれば、命令がない以上軍の関与があったとする回答、そういう雰囲気があることをもって軍の関与だとする回答まであります。 これは、このサイトに限った話ではなく、この問題に、よくいえば取り組んでいる、悪く言えばたかっている論者にも共通の傾向があります。 > なぜ、その2つしか答えがないかのような流れになっていくんですか? このサイトでの回答に限って言えば、このサイトが極端がまかり通っているというわけではなく、単に極端な人が長文の回答を多数投稿しているにすぎません。 なぜこのような極端な方がいるのかということについては、そういうかたい信仰の上に立っている、という形で理解しています。

  • indoken
  • ベストアンサー率37% (173/457)
回答No.1

ここは 極論がまかり通る ところなんです。 実際のところは、有識者による日中歴史共同研究委員会などでも、人数までは一致していないものの、合意がされています。

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