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この俳句について教えてほしいです。
村越化石の 雁渡し山脈力集めあう という句について調べなくてはいけないのですが 調べても出てきません。 急いでいるので図書館に行くこともできません。 どなたかわかる方がいらしたら教えてほしいです。 ちなみに知りたいのは 技法、特徴、情景、心情です。
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- sosdada
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ちなみに、「雁」は「かり」と読み「かりわたし」です。
- sosdada
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技法:季語「雁渡し」(秋・ガンなどの渡り鳥が北から渡ってくる新暦10月に吹く北風)、擬人法:主語「山脈」、熟語:「山脈」(伝統俳句では熟語は避ける) 特徴:擬人法:主語「山脈」、熟語:「山脈」(伝統俳句では熟語はなるべく避けるのに、あえて使っている。一種のテクニック) 情景:すっきりと高く晴れ渡った10月の空、ガンの群れが北から山脈を越えて渡ってくるのが見える。山々に深く刻まれた尾根筋や谷筋がくっきりと見える。まるで山脈自身がギュッと力を入れてしわを寄せたようだ。 心情:秋だなあ
- kogotokaubewe
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そうですね。技法は擬人法が正解ですね。 > ( )が雁を渡し、山脈( )力( )集めあう > の括弧のなかがわかりません。 まず、「山脈《 》力[ ]集めあう」ですが、どちら「が」どちら「を」集めるのですか。 ここは「集めあう」となっていますが、行われる動作は「集める」で、それをみんなが(互いに)するから「集め『あう』」です。 (「話し合う」だと一人が話すのではなく、みんなで話しますよね。でも一人一人が行なっているるのは「話す」という動作です。)) 仮に、「力[ が ]集めあう」だとしましょう。 力は一つではいけませんね。いろんな力が「集めあう」のです。」 「(いろんな)力[ が ]山脈《 を 》集める」 どんな情景でしょう。「山脈が『集まる』」わけですから、大陸移動説(アフリカと南アメリカは大昔はくっついていたとかいう話知ってます?)とかプレートテクトニクスとかの話でしょうか。 それとも実際に山脈は動かないけれども一つのところに集まっていくように見えるということでしょうか。 それらの情景と「雁渡し」ということとはどうつながるのでしょうか。 もう一つの可能性、「(いろんな)山脈《 が 》力[ を ]集める」についても考えてみましょう。 「力[ を ]集めあう」=「( )力する」ことだと考えられませんか。 ※( )には漢字一字を入れてください。 とすれば、これは「山脈《 が 》」「( )力する」ということですね。 何のために? ここで「雁渡し」と「山脈《 が 》」「( )力する」こととの関係を考えてみてください。 もう一度聞きます。「山脈《 》力[ ]集めあう」ですが、どちら「が」どちら「を」集めるのですか。 (ここでは AがBをCする。 BをAがCする。 のどちらが自然な言い方かということも関係するかも知れません。 『枕草子』などの古い時代の日本語である「古語(文語)」は「が」や「を」用いられないことが多いし、五七五と短い形式の俳句ではなおさら使われない場合が多いですから、「○ ◇ Cする」と言葉が並んだときには、「AがBを」と「BをAが」のどちらに解釈すべきかということも関連してくるでしょう。) それから、もう一つ。 分からないことを質問して、Jさんは回答を得た。 という文の「質問して」の主語はなんですか。 (「は」と「が」の問題が絡(から)んできてややこしいのですが、)Jさん「が」回答を得たときに質問したのは誰かということです。 上の文にはXさんともYさんとも書いてありません。 一般常識から考えてとか、話の流れから考えてとかで、言葉で説明していなくても(=文に登場していなくても)当然この人だと特定できるのでなければ、そこに登場している人と考えるべきです。 俳句に話を戻すと、「雁を渡す」の主語は何か、ということなのです。 回りくどい書き方をしました。お許しください。 答はこれこれと書く方がどんなに楽なことか。
- kogotokaubewe
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> 調べても出てきません。 > 急いでいるので図書館に行くこともできません 「雁」がどんなものかぐらいは、元々ご存じか、もしくは辞書等でお調べになりましたね。 登場する具体的なものは、「雁」と「山脈」ですから、「雁」がどんなものかが分かっていれば「情景」は自然と浮かんでくるはずです。(たとえば、雁が山脈の地下に穿(うが)たれた坑道を辿(たど)っていったりはしませんから、そんな情景はありえません。) 雁は渡り鳥ですから、「渡る」行為をするわけですが、この句では「雁渡し」と表現されています。ですから、用いられている動詞は「渡る」という自動詞ではなく、「渡〔 〕」という他動詞です。 「雁が渡る」のではなく「雁( )渡〔 〕」という言い方を用いて表現されているのです。 ※〔 〕と( )にはそれぞれ異なるひらがな一字を入れて下さい。 次に、「渡〔 〕」の主語を考えてみましょう。「雁が渡る」なら「雁」が動作の主体ですが、「雁( )渡〔 〕」だと、主語を補えば「『〈 〉が』雁( )渡〔 〕」ということになります。 「〈 〉が」は初句(五・七・五の初めの五)では省略されていますが、句全体から見当がつきます。 後には「山脈力集め合う」とあるからです。これも「山脈《 》力[ ]を集め合う」とひらがな(ここはどちらも助詞)を入れてみて下さい。 ※もし〈 〉の見当がつかないというのであれば、「この回答への補足」へ、どういうふうにしてどこまで考えたかを書いてください。それを元にして追加解説できると思います。 こうするとこの句は 「雁を渡し、山脈《 》力[ ]集め合う」 ことを詠んだくだという理解ができます。 「渡し」のところは、後ろの部分との関係を明確にした言い方を考えてみると、句全体の意味がはっきりしますね。 選択肢を作ってみるとこんなとこでしょうか。 ☆「渡し」の意味を具体的に表した言い方として最も適当なものを次から選びなさい。 「渡したので」「渡したけれども」「渡そうとして」「渡さないように」「渡すかもしれないから」 ここまでくれば技法・特徴は簡単です。 〈 〉には何が入りましたか、〈 〉は人間ですか、人間以外の生き物ですか、無生物ですか。抽象的なものですか。 こういうものを主語として表現する技法で「 法」というのがあったはすですね。 特徴は、技法とも関連しますが、「雁が渡る」と「雁( )渡〔 〕」、普通はどちらの言い方をするか考えれば明らかです。普通でないのが「特徴」でしょう。作者の独特な見方・捉(とら)え方がこの句にはあるということです。 心情は、ちょっと難しいですが、結局、作者はこの句で「雁」と「山脈」のどちらを中心にして詠んでいるのかを考えて、先の「特徴」と考え合わせて、その中心になるもの(がしていること)に対して作者がどう思っているかを考えてみるとよいでしょう。 ヒントは「雁」にとって「渡り」が簡単なことか、困難なことか、という点でしょうか。 ところで、これは学校の宿題かなにかでしょうか。そうだとして先生は「調べて」こいとおっしゃったのでしょうか。 私が国語の先生なら「調べてこい」とは言いません。 この句は、たとえば「春風や闘志いだきて丘に立つ」(高浜虚子)ほど人口に膾炙(かいしゃ)しているとは思えないからです。図書館で調べても俳句の専門雑誌や、俳句のよほど専門的な本かなにかでないと載ってないように思います。 だから、「考えてこい」と言います。 「調べる」では、他の誰かがすでにやったことしか分かりません。 「考える」ことができるようになれば、未知の世界へ自分で乗り出していけます。
補足
回答ありがとうございます。 ( )が雁を渡し、山脈( )力( )集めあう の括弧のなかがわかりません。 主語がなにかは分からないけど 人ではないと思うので、擬人法を使っているのではないかなと考えました。