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鑑賞文教えて下さい
万緑の中や吾子の歯生え初むる 中村草田男 情景 心情 表現技法について詳しくお願いします
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表現技法はわかりません。 文学作品の解釈と言うのは、 作者と読者(そして採点者)のバランスという要素が入ってしまいます。 読書は好きですが、国語は嫌いでした。 よく、テストなどで「作者の気持ち」「主人公の気持ち」「どのような意味でしょう」などの設問がありますが、 作者でもない人や作者と交流がない人が正しい解釈や採点をどうしてできるのか疑問です。 作者の生活環境や時代背景を研究したとしても、想像の域を越えられません。 作者本人でさえ、正しく自分自身や作品を理解できていない場合さえあります…。 直感的に作品を書く作者もいます。適当に書かれた作品を作者の意図を超えて名解釈をしてしまう優れた読者や選者というのもあり得ます。(子供の文学コンクールなどこのような解釈をされ受賞する場合がよくあります。) 小説の場合、文章の前後の関係から答えを想像することもできますが、 文字数の制限のある、俳句、短歌、川柳などは、作者の情報もなしに解釈させること自体が不適切です。 読者が感じたままを書けばそれが全て正解とすべきです。 とすれば、より多くのことを読み取った場合に良い点が付けられることになります。(実際は採点者の好みの解釈を書くことが高得点のコツと言えますね。) 一度、採点基準を聞いてみるとよいかもしれませんね。 標準的に用意されている回答例を用いて採点されていても嫌ですね。 この作品、おおよそは共通する解釈ができると思います。 しかし、なぜ「万緑」なのでしょうか? 季節感や生命力を表現する言葉はたくさんあります。 太陽の光や、美しい川のせせらぎや水面を跳ねる鯉では、なぜいけないでしょうか? 「万緑」である必然性はどこにあるのでしょう。 こんなことも想像できます。 ヒトの乳歯は下側前歯からまず生えてきます。 (7~8ヶ月から遅くとも1歳過ぎが標準と言われています。この作品ではその可能性はないと思いますが、ごく稀に先天性歯といって誕生時に既に生えている場合もあります。) この事実を目の当たりにして、共通性を感じるもの…。 大地から元気良く生えている草木を対比(見立て)をしたように思われます。 満一歳を迎えられずに亡くなる子供の多い時代でしたから、 乳歯を見つけた感動とともに、我が子の成長を喜び、更に元気な草木に負けずに育って欲しいという願いも強く込められているのではないでしょうか。
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- ichien
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今晩は。 急ぐと言いつつこの時間になっても全く反応が無いのが気になりますが、回答は質問者のみが読むものでもないので、簡潔に記しておきます。漢字が少しむつかしいかもしれませんが、それも勉強だと思って下さい。 こういう短詩文は感じることが重要です。その情景が視聴嗅味触の五感にどう働きかけてくるかを率直に述べれば良いのです。具体的にどうするかを書き始めると長くなるので、止めておきます。 や、歯、生(え)という「あ段」の音の配置にも触れておくべき点が有るかと思いますが、これも省略します。 「万緑」がどうして出てくるのか判らない、という意見が出されましたが、私はこれは漢詩(中国の詩)の中の有名な成句「万緑叢中紅一点」(ばんりょくそうちゅうこういってん) http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%CB%FC%CE%D0%C1%D1%C3%E6%B9%C8%B0%EC%C5%C0&kind=jn を受けてのものだと感じます。 この句では、元の詩句の一輪の紅の花に対して、赤ん坊の小さな真っ白な一本の歯というわけです。 さて、ここからは余談に近い想像の世界。 それでは万緑はなんの草や木か? 私は、ここで目の前に広がっている風景は多分水田なのではないかと想います。理由はその草田男という名前です。 草田、ですからもしかするとイグサのような工芸作物の畑なのかもしれませんが、とにかく一面に同じ草が生えている風景ですね。ただし、どちらかというと丈が低くて視覚的に収まりの良い水田に私は軍配を上げます。 ここで念のために中村草田男について調べたところ、もう一つ面白いことが判りました。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%C3%E6%C2%BC%C1%F0%C5%C4%C3%CB&kind=jn&mode=0&jn.x=41&jn.y=10 『万緑』は草田男が発刊した俳誌の題ですね。更に後年まとめられた句集の題でもあります。生命の象徴として草田男がことのほか好きだった言葉なのだと想われます。 なかなか面白い質問でした。ありがとう。自信はどちらでも良いのですが、解釈の問題で個人的なことがらですから、無しにします。
- royroyroy
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元中学生です(笑)。 三省堂の教科書にありましたこれ! 表現技法は私も忘れました。ごめんなさい。 情景&心情ですが、♯1の方もおっしゃってるように、緑が息吹き始め、自然では新たな若い葉が育ち始めた。初夏くらいでしょうか? それと機を同じくして、愛する我が子にも歯が生え始め、成長を感じることが出来る。 いのちの力強さ、美しさ。そして子の成長を喜ぶ父。 このあたりを押さえておけばよいかと思います。 表現技法に限らずですが。 いわゆる「正解」は教科書ガイドなんかにはばっちり書いてあります。ちょっと高いですが、国語が苦手なら買われてもよいかもしれません。
お礼
教科書ガイド読んでみます
- norakuma
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試験にでそうな内容ですねぇ>元塾講師#中学国語。 その辺の参考書には必ず載ってますよ、これは。 調べてみましたか? 「万緑」という言葉と「吾子の歯生え初むる」で、あふれる生命力が情景として浮かびます。また、我が子の歯が生えはじめた!というのが、喜びの心情です。 表現技巧の詳細は忘れました。 「や」をキーワードに参考書等を調べてください。 詠嘆とか感嘆の終助詞でいけると思います。 命ってすばらしい!という俳句です(突き詰めすぎ?)
お礼
詳しい所までありがとうございました。今度俳句の鑑賞文を発表するのでそれに役立てようと思います。