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「1つのaがある」の解釈
/代数の入門書を読んでいて疑問に思ったのですが 単位元(積)の存在は公理で次のように謳われています 「任意aに対しae=aとなる一つのeがある」:(1) で先を読んでいくと このeがただ1つである証明がされています。 でも一般人は(1)はただ1つと解釈してしまいますよね? で何が云いたいのかと (1)は 「任意aに対しae=aとなる少なくとも一つのeがある」 とするべきですよね? まあ翻訳なので多分'a'を「ある」ではなく「一つの」と 訳してしまったからだと思うのですが How about?
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- kabaokaba
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とりあえず,「群」だと思うことにして #1> 具体的な集合が群になることを証明する際には 「単位元の存在の公理」が満たされることを 証明しなければいけませんが, 公理そのものは正しいとか正しくないの 証明対象ではないです. それで,「単位元の存在の公理」には 「存在だけ」を要求するのが妥当で,一意性はいれません. なぜなら,一意性は他の条件から証明されうる定理ですし, 公理に「存在」と「一意性」をいれてしまったら, 具体的な集合が群であることを示すときに いちいち実際は不要な「一意性」を示さなければいけなく, 無駄です. さて,本題. 一般人がどう感じようと数学の言葉の慣習ですんで もうどうしようもありません. こういうのは他にも「または」がありますね. 「一つの」といったら, 「何でもいいから一個あればいい」 というような感じで, 意味的にはまさに「少なくとも一つ」なんですが, ただ実際に「少なくとも一つ」というと No.2さんご指摘のように 「ほんとは他にもあるんだよ」というのを 暗に主張しているようなので, あんまり「実際には一個しかない」ときには 使わないですね. 実際に一個しかないのかどうか不明だけども, 「とりあえずなんとか一個みっけたぞ,あとはまかせた!」 みたいなときには「少なくとも一つ」を使うことはあるかな #組合せ論的確率の場合はまた別のお話. で,どうするかというと 自分でかくときは, 余計な先入観を排除したいのであれば ばっさり 「任意のaに対しae=aとなるeがある」. これで十分です. #あれ,左単位元の存在だけでいいだっけ<一意性 #まあ,細かいことはこの場合本質ではないからスルーの方向で. ちなみに,英文だと There exists an element e such that ae=a for any a. てな感じかな.不定冠詞anはつくけど,これが「一つ」に 化けるのかもしれません
- Tacosan
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「公理」はそれ自身が証明です>#1. さておき, 「このeがただ1つである証明がされています」ということなら現状で問題ないのでは? 「複数あると仮定しても結局それらはすべて等しい」ということは「ただ 1つ」であることと同じです. つまり「少なくとも 1つ」も「ただ 1つ」も同じことを言っているにすぎないのだから, より混乱を招きにくい「ただ 1つ」の方が適切です. 「少なくとも 1つ」とすると「異なる複数の単位元が存在する」ように読めるんだよね.
- root_16
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・公理(1)を示す ・公理が正しいことを証明する の流れだから(1)の表現でOK 「任意aに対しae=aとなるただ一つのeがある」 と言い換えることもできる。 「任意aに対しae=aとなる少なくとも一つのeがある」 に変化させると、1つのeでないケースについて 証明する必要が生じると思います。
お礼
ありがとうございます 1つのeでないケースについて 証明する必要が生じると思います。 → ですからわざわざ只一つであることが証明されていますが…