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古文について
「お詠ませたまふ」は二重敬語ということでいいでしょうか? ノートに二方面の敬語と書いてあって自信がなくなってきました。 「おとどひめをかなしうせさせたまう」という文なんですが、 実質動作主 ひめ 主語 おとど ということでよろしいでしょうか? また、この文は 「おとど/ひめ/を/かなしう/せ/させ/たまふ」 「おとど/ひめ/を/かなしうせ/させ/たまふ」 どちらでとればいいんでしょうか?
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- otasuke009
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1点目の本文は、「お」はないのではないでしょうか? 誤「お詠ませたまふ」->正「詠ませたまふ」 謙譲語が使われていないのでもちろん二方面への敬語ではありません。 二重敬語かどうかは、これより前の本文がないので、確実には判断できないのですが、おそらくそれでよいでしょう。 たとえば、「(AがBに)詠ませたまふ」という文脈なら、 「せ」は使役の用法で「AがBに詠ませなさる」ということ。 この場合は二重敬語ではありません。 しかし、単に「(Aが)詠ませたまふ」なら、 「せ」は尊敬の用法で「Aがお詠みになった」といこと。 この場合は二重敬語です。 2点目は、「かなし」の意味に誤解がありそうです。 この文脈なら「かなし」は「悲し」ではなく「愛し」の意味、 すなわち「いとしい・かわいい」の意味でしょう。 「かなしうす」は、「悲しくする・悲しくさせる」ではなくて、 「かわいがる」という意味です。 だから、使役文のような「主語/実質動作主」の区別は成立しません。 「大臣は姫をかわいがりなさる」ということですね。 3点目は、両方の考え方があるかもしれません。 そもそもは形容詞「かなし」の連用形がウ音便化したものとサ変動詞の「す」の2語でしょうが、前述の通り、「かなしうす」で「かわいがる」というまとまったひとつの意味となっているので、1単語の動詞と考えるのがよいだろうと思います。 念のため古語辞典で確認してください。 私の手元の辞書では「かなしうす」で1単語の動詞と判断されています。
- pananpe
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「お詠ませたまふ」の「せたまふ」は二重尊敬でいいです。 「せたまふ」は、ほとんどの場合で二重尊敬ですし、 この助動詞「せ」は、使役・尊敬の「す」なので、そもそも謙譲語の 意味はないので、二方面への敬語にはなりえないはずです。 (多分、ノートのほうは、書き間違えでしょうね) 「おとどひめをかなしうせさせたまう」は、 「おとど」が「ひめ」を悲しくさせなさったので、 主語(悲しくさせた人)は、「おとど」。 実際に悲しくなったのが「ひめ」。 「悲しくなった」のを実質動作とするなら、「ひめ」が実質動作主で OKです。 「かなしうす」は、「かなしう/す」の二語です。 複合サ変動詞は、基本的に名詞+「す」の形ですが、ここでは 形容詞+「す」になっていますし、 この「かなしう」は「せ」の修飾語になっていると思います。 (「かなしうす」という動作をする(させる)のではなく、 「かなしい」ように「する(させる)」) 勉強、がんばってください。