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「承知いたしました」は二重敬語になるでしょうか
日本語を勉強中の中国人です。「承知」も「いたす」も丁寧な言葉で、「承知いたしました」は二重敬語のような気がします。「承知しました」のほうが「わかりました」の正しい敬語ではと思われます。皆様はどう思われますか。 また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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先の回答にもありますが、「承知」は丁寧な言葉ではなく硬い言葉です。 「承知した」という言い方がありますが、これは敬語表現でもないし丁寧な表現でもありません。 「承知した」 を丁寧な言い方にすると 「承知しました」 になりますし、これをもっと丁寧に敬語(「承知する」は自分の動作なので謙譲語になります)を使うと 「承知いたしました」 となります。 決して二重敬語ではありません。 なお、 「わかりました」 の敬語表現には 「かしこまりました」 もあります。
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- ahkrkr
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「社長のご支持は承知いたしました」は部長には言えるけれど、社長には言えないということはありません。「承知いたしました」がセットの言葉と考えれば良いのではないですか。
お礼
ご親切に回答していただきありがとうございます。難しいですね。参考になりました。
- hakobulu
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まず、二重敬語とは、【同じ種類の敬語】を複数連ねることです。 「承る」は「聞く」の謙譲語なので、「承知する」も基本的には謙譲語の範疇に入ると個人的には考えます。 「いたす」も謙譲語なので、構図としてはおっしゃるように二重敬語のように見えるかもしれません。 自然な発想だと思います。 ただ、謙譲語は、謙譲語Iと謙譲語IIに区分されます。 謙譲語Iは、自分(側)の行為を低めることによって、その行為の向かう先を立てる用法です。 「先生をご案内します」は、「案内する」という自分の行為を低めることによって、案内という行為の向かう先である先生を立てています。 謙譲語IIは、話している相手に対して丁重な表現をする用法で、丁重語とも呼ばれます。 「まもなくバスが参ります」の「参る」も謙譲語IIですが、バスに対する敬語ではなくて、話している相手を立てる表現です。 謙譲語IIには、「参る・申す・いたす・おる」などがあります。 「承知いたしました」の「いたす」も謙譲語IIとお考えになると良いでしょう。 「いたしました」は話している相手への丁重表現というわけです。 たとえば、「社長の命令内容は承知いたしました」と部長に対して言う場合、「承知」は社長に対する謙譲語I(敬語)であり、「いたしました」は部長に対する謙譲語II(敬語)です。 社長本人に対して言う場合、「いたしました」は【聞き手としての社長】に対する謙譲語IIという解釈になるでしょう。 このように、「承知する」と「いたす」は別の種類の敬語なので二重敬語にはなりません。 別の種類で目的がそれぞれ異なるため。重複するという認識はされない、ということなのでしょう。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。難しいですね。参考になりました。
》 「承知」も「いたす」も丁寧な言葉で、… 「承知」が「丁寧な言葉」と仰るのは、貴方の誤解です。 「御承知」なら「丁寧語」になるとは思いますが…
お礼
早速のご回答ありがとうございました。参考になりました。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。大変参考になりました。