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書状の「外聞実儀」「恐悦是非に及ばず」の意味を教えてください
- 書状の中に登場する「外聞実儀」と「恐悦是非に及ばず」の意味を教えてください。
- 質問者は史学科1年であり、書状を解読しているが一部の訳語がわからないと述べている。
- 「外聞実儀」と「恐悦是非に及ばず」の訳語について指摘を求めている。
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回答が付いていないようですので、未熟ですがご参考まで、 「恐悦」⇒(喜ばしくも)恐れ多く…飾り言葉に過ぎない。 「是非に及ばず」⇒善悪・適否を論ずること。批評すること。 「外聞実儀」⇒世間への聞こえがよい。 従って、「このたび兵糧を充分に届けてくださったことは、世間への聞こえもよく、敵国も感心 することでありましょう、いずれをとってもありがたいことで適否を論ずるまでもありません」 *ぜひもない=仕方がない とは別に、 無是非、不及是非の用法があります。論じること無用、論じるに及ばずです。 是非と外聞実儀は辞書引用ないし用例引用をつけました。 ・三省堂 大辞林 ぜひ 1 【是非】 (名)スル (1)よいことと悪いこと。可否。当否。 「物事の―をわきまえる」「―を論ずる」 (2)善悪・適否を論ずること。批評すること。 「一身の利害を以て天下の事を―す可らず/文明論之概略(諭吉)」 新明解国語辞典 ぜひ 【是非】 * [一] いいか悪いか(について、あれこれ論じること)。 「…の―を(改めて)問う/―は問わない/―を論じる/みんなが反対するなら、―も無い〔=やむを得ない〕/―に及ばず」 [二](副) だれが どのように論じようと、自分としては その事の実現を希望することを表わす。 「―〔=どうか〕お願いします/―〔=どうしても〕必要だ」 *「外聞実儀」用例: ・松平広忠 http://www.weblio.jp/content/%E6%9D%BE%E5%B9%B3%E5%BA%83%E5%BF%A0 「大野此方就申御同心 外聞実儀 本望至極候」 ・松平和泉守、田嶋新左衛門尉に情報を与えて指示を下す http://rek.jp/index.php?UID=1205510356 「早々御移、外聞実儀畏入候、」 *「是非」用例: ・北条氏康、野田氏に房総の状況があって出陣が遅れていることを告げる http://rek.jp/index.php?UID=1211392609 「於御当地無二被遂忠信、被尽粉骨段、御高名之至、誠以不及是非次第候、」⇒ 「ご当地において無二の忠信を遂げ大活躍されたとのこと。 ご高名の至りであり本当に是非もないことです。」 ・今川氏真、大藤式部少輔が塩荷部隊を撃破したことを褒める http://rek.jp/index.php?UID=1208719395 「出伏兵塩荷通用之者、数多討捕之由、因茲敵往復相留段、誠馳走無是非趣、相州へも可申届候、」
その他の回答 (2)
- Pinhole-09
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先は一寸説明不足で、 直訳すると 「恐悦」かしこまり嬉しく= 感謝で 「是非に及ばず」(あれこれ)言う言葉がない。
- Pinhole-09
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No.1の答通りですが、より分かりやすく 「実情は外にも聞こえ、敵国にも十分に伝わり、諸々の事、お礼の申し上げようもありません」という所でしょうか。