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候という漢字について
季節の挨拶につかったりする候という漢字なんですがこの漢字の「|」の 部分にどういう意味があるか教えてください。 漢字としては侯という字もあるので不思議でしかたありません。
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「候」は「侯」にニンベンを加えた字です。 「侯」は形が崩れてしまって、ニンベンが含まれているように見えますが、本来この字にニンベンは有りません。 「危」の右下「卷」の下部の形をしたものを「矢」に替えた字です。 http://www.unicode.org/cgi-bin/GetUnihanData.pl?codepoint=77e6 この字の[ク]を[ノ+フ]に分け、[厂]を[|+ ̄]に分け、 左同士[ノ]+[|]=[イ]、右同士[フ]+[_]=[ユ]として分離させた結果、ニンベンの形になってしまったわけです。 一方、「候」の右旁は上記の[ク]の左の[ノ]が消滅して[フ]となり、[厂]の左の[丿]は[|]となるものの[ユ]の下の[_]から分離しないで[┌]の形になっているのです。 手書きでは、「修」などの類推でしょうか、分離させて書かれることが多いかも知れませんが、明朝体ではくっついていますね。 というわけで、お尋ねの[|]の部分は「危」に含まれる[厂]の左の[丿]の部分が直線に変わったものです。 ですからそれだけを取り出すことは無意味です。
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- kyoromatu
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人部 《画数》10画 常用漢字 《音訓》コウ・そうろう・さぶらう 《名乗り》そろ・とき・みよ・よし 《意味》 {動}うかがう(ウカガフ)。そっとようすをのぞく。「斥候セッコウ」「卑身而伏以候敖者=身ヲ卑クシテ伏シ以テ敖スル者ヲ候フ」〔荘子〕 {動}まつ。あらわれるのをまち受ける。「稚子候門=稚子門ニ候ツ」〔陶潜〕 {名}わずかに表面に出たきざし。また、季節のあらわれ。「時候」「兆候」 {動}さぶろう(サブラフ)。身分の高い人のそば近くに仕えてきげんをうかがう。「伺候シコウ」 〔国〕そうろう(サウラフ)。「あり」「をり」をへりくだって、またはていねいにいうことば。▽「さうらふ」は、「さぶらふ」「さむらふ」の音便で、鎌倉時代以後の男性の会話や手紙で用いられるようになった。「義経にて候」「候文」 《解字》 会意兼形声。侯の右側は、たれた的マトと、その的に向かう矢との会意文字で、的をねらいうかがうの意を含む。侯は、弓矢で警護する武士。転じて、爵位の名となる。候は「人+音符侯」で、うかがいのぞくの意味をあらわし、転じて、身分の高い人のきげんや動静をうかがうの意となる。 ということで《解字》のところ多少参考になるかもです。
お礼
回答ありがとうございます。
お礼
そういった成り立ちだったんですね、たいへん勉強になりました。 明朝体ではくっついているなんてこともはじめて知りました。