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ユングやフロイトの理論の真偽ってどうやって確かめてるの?
フロイトの無意識や、イド、自我、超自我、ユングの原型理論などは、 どのような方法で実証、もしくは反証されているのでしょうか。 いやしくも心理学が科学なら、当然、科学的検証に耐えうるものでなければならないと思うのですが。 あ、当方、アンチユングやフロイトではありません。 むしろ、その考え方にはなんとなく共鳴できるので、彼らの説がきちんと科学的精査を受けているのか、知りたいのです。 具体的であればあるほどありがたいです。 よろしくお願いいたします。
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私自身は、心理学の教員であり、臨床心理士資格を有していますが、大学院までは、実験心理学を専攻していました。 その後、臨床現場に就職し、さらに教員に転職したという経歴を持っています。 実証科学としての心理学の立場からいえば、検証はほぼ不可能といわざるを得ません。 つまり、再現可能性がありませんし、実験や調査といった数量的検証には耐えられません。 たとえば、次のような本をご覧ください: H.J.アイゼンク(著),宮内勝他(訳)(1998):精神分析に別れを告げよう-フロイト帝国の衰退と没落-,批評社. ロルフードーゲン(著),赤根洋子(訳)(2003):フロイト先生のウソ,文春文庫(文藝春秋). 個人的にはお話としてはおもしろいと思いますが,いわゆるサイエンスではないとみなしています。 ロールシャッハテストなどの投影法の諸検査などについても、これに近いものであろうと思います。 最近、臨床心理学でも、「エビデンス」ということの必要性が指摘され、アメリカの臨床心理学ではその観点からさまざまな心理療法の効果についても、「メタ分析」が行われています。 それらの結果では、認知療法、認知行動療法などの有効性が確認されています。 イギリスでも、臨床心理士は認知行動療法を主なアプローチの手段としてます。 そういう観点からすると、日本の臨床心理学は、他でも指摘されるように、「ガラパゴス島」化していると言えるかも知れません。
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学問的なことになると手に負えませんが、現象的な理解では、 いはば地元のヨーロッパでは受け入れられなかった精神分析も、 フロイトがアメリカに渡ってからは脚光を浴びた結果、 精神分析医にかかることがステイタスシンボルの時代が到来、 で、現状はというと、分析は当てにならないと廃れている。
- harrywithers
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こんにちは、 反論になるかも知れませんが、まず科学に対する認識が間違っていると思われます、 現代科学は、古典的な実証可能という枠の中では、収まらなくなっています。 世界的にその枠を壊したのは、アインシュタインだっただろうと(個人的にですが考えています。) アインシュタインの提唱した、相対性理論は提唱された時点では、 まだ実証されていませんでしたし、現在でさえ完全に実証を得たとは考えられません。 思考実験という方法を編み出した、アインシュタインは現代理論物理学の創始者だと思われます。 しかし、アインシュタインの理論が科学的ではないとの説は、聞いたことがありません。 また、ポアンカレ予想(数学)などは、1904年にポアンカレが提唱してからほぼ100年間 世界中の優秀な数学者が解くことができない間も、科学でした。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%AC%E4%BA%88%E6%83%B3 ※2002-3年に、ロシア人数学者ペルリマンによって解かれたが、 検証(世界中の数学者が理解)できたのは2006年だった。これによって、 ペルリマンは、フィールズ賞(数学のノーベル賞に当たる)を受賞した。 そして、現代理論物理学の最先端、リサ・ランドール博士は、11次元論を提唱しています。 実験物理は、この理論(仮説)を追認するための、実験を繰り返しています、何故でしょうか それはこの理論が、物理的な現象をうまく説明できるから・・・現実との整合性があるからです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%B5%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AB フロイトやユングの理論も一緒です、人間の心の現象をうまく説明できるから・・・ そして有用性がある(それを使って、心の理解や心の病の治療ができる)からそれも科学です。 もちろん、フロイトが精神分析を発表し無意識を発見してから100年、アンチ派や、 実証派の攻撃も多数ありましたし、修正やなども加えられて来ましたが、それでも、 廃れずに現在に通用しているのは逆に理論の正しさを証明していると考えられます。 個人的には、ユングの集合的無意識も神話や普遍的な心理の中に 発見されていると考えていますが、もしかしたら将来は古典的な検証方法で 人間の無意識や心や魂までも、実証し証明できる時代が来るかも知れません。 現代の「脳科学」が心理的なPTSDの仕組みや恐怖の仕組みまで解き明かしつつあるようですけど・・・ http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/T20091113202.htm 現代は理論(仮説)が前を行き、それを実証(実験)が後を追いかけるような世界です。 逆に言うと、実験のテクノロジー(技術的な部分)がまだ、理論に追いついていないのです。 特に、生きた人間を対象に研究する心理学では、一層その傾向が強いのです。
- backs
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> 心理学が科学なら、当然、科学的検証に耐えうるものでなければならない フロイトの精神分析学は自然科学ではありません。心理学全体でも、精神分析学を自然科学として位置づけている人はいないでしょう。 無意識、イド、自我、超自我といったものは反証可能の原則に反しているので、この点で全く自然科学とはいえないわけです。だからといって、自然科学的な価値がこの世の全ての価値ではないので、精神分析学がこれだけ広まっているともいえますね。
- lv4u
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>>いやしくも心理学が科学なら、当然、科学的検証に耐えうるものでなければならないと思うのですが。 科学といいながらも、検証が不可能な分野もありますよ。宇宙論なんて、実験して、もうひとつの宇宙を創って実証なんてできませんからね。 (私は、ホーキングの宇宙論なんて、大嘘つきだと思っています。実験うんぬん以前に論理的な整合性が無いと思います。) また、人類の進化についても、ゼロから人間になるまでの実証をしてみるなんてできません。 検証っていう意味では、実際に、彼らの理論を応用して、心の病を持つ患者を治療したという事例がいくつかあれば、それでOKなのではと思います。また、一般の人が「これは面白い。私も学びたい!」って好奇心を駆り立てられれば、なおさらOKなんだと思えます。 また、科学者としては、自分の専門外で、全く「科学」とは思えない怪しげなことを「○○の科学」と言い出す人が居ても、あえて声を上げて批判することは、科学者の性格からして、あまりないのでは思います。 ちなみに、私は、宗教(幸福の科学)で学んでいますが、その中の「心の教え」に関する部分は、ユングやフロイトの理論を肯定するものです。もちろん、科学的検証が不要な宗教ですので、守護霊、あの世、過去世、カルマ、憑依などが持ち出されてきますけどね。 最近では、酷い職場や学校環境のために、鬱になる人が増えていると言います。「心の病を治すには、心療内科などに行くよりも、宗教を学ぶほうが良い」と最近では思っています。