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日本語教師に質問

「雨が降り出さんばかり」の意味は「雨がいまにも降り出しそうな様子」ということができますが、どうして?「ださん」と言う否定がつかわれているのに」と言われると説明できません。教えていただけますか?「ださん」を分解した場合、「ん」は古文の動作の完了、実現の「ぬ」ですか? 「合格せんがために」の「せん」も同じだと思いますが、どのように説明したらよろしいでしょうか?

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noname#115911
noname#115911
回答No.2

回答が既に出ていますが補足をさせていただきますと、 「雨が降り出さんばかり」の「出さーん」は「出す」の未然形についているので「ん」は古語でいうところの「む」、つまり推量の助動詞(未来)です。なので、「今にも雨が降るだろう、と思われるような空模様」のことを言います。打ち消しの「ぬ」はたしかに未然形接続ですが、これは「ん」という表記の変化を起こすことは絶対にありません。それは他の助動詞との見かけ上の混同を避けるためです。連用形接続の完了・強意を表わす「ぬ」の場合も同じように「ん」とは書くことが出来ません。あくまでも「ん」と表記して良いのは推量の助動詞に限られます。

81960
質問者

お礼

さすが専門家ですね。頭が下がります。こんなに説明できるようになりたい!!と思いました!

その他の回答 (4)

noname#115911
noname#115911
回答No.5

004番の回答が誤っているので気が引けるようですがやはり訂正させていただきます。「出さ」は已然形ではありません。「未然形」です。お間違いなきよう。あと助動詞の「む」は絶対に「未然形接続」です。これもくれぐれも誤解なされませんように。

81960
質問者

お礼

ありがとうございました。専門的な知識を分かち合っていただき感謝しております。専門家のみなさまのご回答に心より感謝!!またどうぞよろしくお願いいたします!

回答No.4

 「雨が降り出さん」=今まさに(正に、将に、当に)「雨が降り出さん」とす。  ということで此処の「出さん」=「雨が降り出す」+「ん」  「出さ」は活用で已然形といいます。口語では未然形。  「ん」は「む」で未来(これから起る事)を示す助動詞です。  中国語や韓国語でそういうのがあるかどうかは存じませんので。  むに繋がる動詞は已然形となります。

81960
質問者

お礼

とても簡潔にわかりやすいご説明をありがとうございました。

noname#115911
noname#115911
回答No.3

分割で申し訳ありません。 「降り出さん」は決して「否定・打ち消し」の文ではありませんよ。 また、「合格せんがために」の「ん」は用法(文中での意味や働き)が「降り出さん」の文とは違うだけで全く同じ助動詞「む」の音韻変化したものです。 「降り出さん」は「推量」の用法。 「せんがため」は「意志」の用法。

81960
質問者

お礼

日本語学習者にそのとおり説明したら、とっても納得していました。 ありがとうございました!

  • f272
  • ベストアンサー率46% (8469/18132)
回答No.1

「雨が降り出さんばかり」の意味を「雨がいまにも降り出しそうだが,まだ降り出していない様子」と説明すれば否定の言葉を使うことが納得できるのでは?「雨がいつ降り出してもよいのだが,まだ降り出していないだけ」のように説明してもよいでしょう。 > 「ださん」を分解した場合、「ん」は古文の動作の完了、実現の「ぬ」ですか? 違います。完了の意味の「ぬ」は連用形接続ですから。 > 「合格せんがために」の「せん」も同じだと思いますが これも違います。これは未然形接続であり,上記の完了の意味の「ぬ」とも違います。これは「意志」を表す「む」の変化形です。

81960
質問者

お礼

古文の勉強しなおさなきゃならないなあと思っています。とっても勉強になりました。日本語学習者に教えていただいたように説明したら納得していました!ありがとうございました!

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