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「居ぬ」の解釈

いろは歌の一種で「鳥啼歌」というものがありますが、 古文文法が苦手なため一箇所つまずきました…。 「鳥啼く声す 夢覚せ (とりなくこゑす ゆめさませ)  見よ明け渡る 東を (みよあけわたる ひんがしを)  空色栄えて 沖つ辺に (そらいろはえて おきつべに)  帆船群れ居ぬ 靄の中 (ほふねむれゐぬ もやのうち)」   この場合の「居ぬ」はどういう意味にとればいいでしょうか。 居る?居ない?「ぬ」の意味の見分け方がわかりません…。 ・「ぬ」が完了形であるとして、  「沖合いの靄の中に帆船がたくさん見えた」状況でいいのでしょうか。 ・「居ぬ」は「往ぬ」のことでしょうか。  完了なら前述の「見えた」より「夜が明けて帆船が沖に出て行った」  のほうが意味が通るような気がします。 ・そもそも完了でなく否定なんでしょうか。  帆船が居ない?靄の中に蜃気楼でも見たんでしょうか? 学生時代、真面目に古文を学んだ人には「今更何言ってるんだ」と言われそうですが なんだか無性に気になってしまったのでお願いします…。

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  • c2662fly
  • ベストアンサー率54% (45/83)
回答No.1

辞典を片手に調べてみました。 完了の助動詞「ぬ」は、連用形を受けます。「ぬ」は、その終止形です。 打消の助動詞「ず」は、未然形を受けます。「ぬ」は、その連体形です。 「居」は、未然形も連用形も同じです。 打消の「ぬ」とすると、「~群れ居ぬ」が「靄」にかかり〈帆船が群らがっていない靄の中に〉となりますが、『沖合いに空が美しく輝いて』との連絡が悪くなる気がします。 完了の「ぬ」とすると、〈靄の中に帆船が群がっていた〉となり、『沖合いに空が美しく輝いて』とは違和感なく繋がるように思います。 「ゐ=居」です。行・往なら「い」です。また「いぬ」ではなく、完了なら「いきぬ」、打消なら「いかぬ」となりますから、2番目の説は当てはまらないでしょう。 私は、完了の「ぬ」だと思います。

rs-azure
質問者

お礼

「群がっていた」ですか。 私、どうも完了形を現代語にするのが下手で…。 それに「往」は「い」なんですね。 わかりやすい回答ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • OKAT
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回答No.2

 まず、「いろは歌」の一種というのは当たりません。「いろは歌」は一つしかありませんから。「鳥啼歌」は明治時代に作られたものらしく、(http://blog.goo.ne.jp/uoco/e/04edad77184b02bd515d14ba26f5777f  参照) 「ん」が入って48文字になっています。(いろは歌は47文字) ご質問の「ゐぬ」は文字通り「居ぬ」で、「居る」+「ぬ」(完了の助動詞・終止形)です。形の上では「ぬ」が打消の助動詞・連体形である(連体形止め)とも言えますが、そうなら「群れ」という言葉は必要がなく、「一隻もいない」というはずです。ここでは「群がっている」という気持ちですね。もっとも「蜃気楼」ってありそうな感じですね。(笑)  「居ぬ」が「往ぬ」(ナ変動詞)なら、c2662fly さんがおっしゃるように「いぬ」になるはずです。(「往ぬ」は「行く」という四段動詞と似たような意味です)「い」はすでに「色映えて」に使われていますから、まずあり得ません。

rs-azure
質問者

お礼

ああ、「いろは歌のような歌(=重複音のない歌)の一種」というつもりで使ったんですが。 紛らわしくてすみません。 ただし、全ての仮名を使って作る歌の総称を「いろは歌」という場合がありますのでご参考までに。 (「いろは順」と言うと1種類しかありませんが。鳥啼歌はとりな順ですし。) やはり完了で合ってるんですね。 学生時代から完了形の現代語訳がいまいちうまくできなかったので自信がなくて。 ありがとうございました。

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