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古文の「ぬ」について
皆さん、今晩は。 いま古文を勉強しています。「ぬ」について聞かせていただきます。 「ぬ」は否定と完了二つの使い方がありますが、どう区別すればいいでしょうか。どういう場合は否定か、どういう場合は完了か全然分かりません。例えば、「舟見えぬ」の「ぬ」は完了ですが、「舟見えぬ日」の「ぬ」は否定です。その理由は何でしょうか。どういうことで判断できますか。私はさっぱり分からなくて、とても困っています。ご存知の方教えてくださいませんか。よろしくお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
「ぬ」の基本的な意味は完了です。否定(打消)の「ぬ」というのは「ず」という打消の助動詞の連体形です。 見分け方としては、否定(打消)の「ぬ」は連体形なので、「ぬ」の後ろに体言(名詞)がきていればその「ぬ」は否定の「ぬ」です。 一方、完了の意味で「ぬ」が出てきたときは、その「ぬ」は終止形です。完了の助動詞「ぬ」の活用は、 未然形 な 連用形 に 終止形 ぬ 連体形 ぬる 已然形 ぬれ 命令形 ね なので、「ぬ」となるのは終止形のときだけです。終止形ということは、「ぬ」の後ろに句読点( 、や 。)がきていればその「ぬ」は完了の「ぬ」です。また、句読点のほかにも、「まじ」、「めり」、伝聞・推定の「なり」、「らし」、「らむ」、「べし」は終止形接続の助動詞なので、これらが後ろにきたときも完了の「ぬ」と判断できます。 また、後ろの語だけでなく前の語から判断できるときもあります。前の語が未然形なら否定(打消)の「ぬ」、連用形なら完了の「ぬ」です。 しかし、(質問者さんが例に挙げたような)未然形と連用形の形が同じ語の場合は判断ができないので、やはり後ろの語で判断するのが確実だと思います。 わかりにくい説明になってしまったかもしれませんが、要するに、「ぬ」の後ろが名詞なら否定、「ぬ」の後ろが句読点なら完了、と覚えていればほぼ間違いはないと思います。
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- banzaiA
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#2さんが回答されているとおりですが、ご承知のように 「ぬ」は、打消しの助動詞「ず」の連体形と 完了の助動詞「ぬ」の終止形の二つがあります。 打消しの助動詞は、未然形接続、 完了の助動詞「ぬ」は連用形接続。 いま、ご質問の「見えぬ」の「見え」はヤ行下二段活用なので未然形も連用形も同じ「見え」ですから、これだけでは完了か打ち消しかの判断はできません。そこで下接の語に注目します。 「舟見えぬ」はこれで文が終了していますので「ぬ」は終止形、・・・よって完了の助動詞。 「舟見えぬ日」の「ぬ」は体言に下接しているので連体形・・・よって打消しの助動詞。
お礼
ご回答を拝見してよく分かりました。 前後の接続によって判断できますね。 勉強になりました。 ありがとうございます。
- koma1000nin
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「舟見えぬ」の「見えぬ」は何かを修飾していますか? 何も修飾するものがありません。 「舟見えぬ日」の「見えぬ」は直後の名詞「日」を修飾しています。 ここが大いに違うところです。他に、文の前後から判断することも重要な要素で、フレーズだけをとりだして云々するのはいただけませんね。 私が高校生の頃は、前後の文からなんとなく把握できていたものです。 まず数回素読して、全体の大意を把握したうえで細部の文法的解釈にかかるのが高校の古典だったと覚えています。
お礼
繰り返して読むのは本当にいい方法です。 その効き目はもう私の古文の勉強で証明されました。 本当に勉強になりました。 ありがとうございます。
お礼
とてもはっきりしたご説明だと思いますよ。 よく分かりました。 誠にありがとうございます。