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シャクターの情動二要因理論
シャクターの情動二要因理論について、簡単な解説をお願いします。 私たちの普段の生活の中で例をあげると、どのようなものでしょうか?
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一般に情動に関する理論は三つほどあげられますが、情動二要因理論はその一つです。 シャクターによる情動二要因理論は、情動の形成というものを二つの要因、すなわち身体反応とその原因を類推する事によって説明しようとしたものです。 この理論において重要なのは、身体反応そのものにあるわけではなく、その原因を身体反応から類推する事によって情動が決定されるという点にあります。(身体反応から自動的に情動が引き出されるとするジェームス・ラング説とはここが大きく異なる点です) この理論では、同じ若しくはほぼ同様の類似した身体反応を経験したにもかかわらず、そのとき感じた情動が異なるという事について説明が付きます。 分かりやすい例で行くと・・・ 遊園地に男女ペアで行き、お化け屋敷に入ったとします。 このとき、お化け屋敷の雰囲気による恐怖感から来る緊張によって起こる身体反応(発汗量の増加、心拍数の増加)をこの男女ペアは好きな人と一緒にいる事による緊張による身体反応であると誤認しやすくなると言います。(所謂つり橋効果の一種) ちょっと文章にまとまりがないですが…大体こんなところでしょうか。 先にも言いましたが、身体反応の原因を類推する際、置かれている環境や状況をどのように認知しているかの違いや、生理的変化に関して与えられた情報の違いから、類似した身体反応からまったく別の情動が引き起こされうる点が重要だと理解すればいいのではないかと思います。
お礼
とても分かり易い回答ありがとうございました。