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格闘技(娯楽としての)の歴史。
縄文時代から太平洋戦争以前までにおいて、格闘技やプロレスのように、「人と人との殴り合い」もしくは「人と猛獣などとの殴り合い」が娯楽として興じられていた時代はありましたか? 学校の教科書では、そのような事は、触れられていなかったので、日本史に明るい方、ご教示、宜しくお願いします。 追伸:精通している時代だけ、もしくは、ご存知の事柄だけでも構いません。
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『日本書紀』の垂仁天皇七年の7月7日の夜に、七夕まつりのイベントの一つとして、天皇の前で、当麻蹶速(たいまのけはや)と野見宿禰(のみのすくね)による「死合(しあい)」が行われた事が書かれてあります。 字のごとく、相手が死ぬまでが勝負で、ファイティングマネーは相手の領地・・・しかも天覧試合ですから、「死ぬまで」というのを除けば、単に誰かと誰かが戦ったというのではなく、今と変わらない「娯楽」のための格闘技である事がわかります。 聖武天皇の時代にも、七夕祭りのイベントとして格闘技が行われた事が書かれてあるので、昔は定例だった可能性もあります。 当麻蹶速が奈良県の当麻出身であり、現在もお墓と称されるものが残っています。 その隣には「相撲博物館」というのも建てられていて、一応、相撲のルーツとされているようです。 http://indoor-mama.cocolog-nifty.com/turedure/2006/07/k1_ffd4.html
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群れ社会を形成する動物では、順位を決めていくなかで、格闘技などに興じていることが多いと思います。 これは歴史というよりも動物学の問題でしょう。 「奉納相撲」という言葉があるように、また使われない土俵には盛り砂のなかに御幣が立てられているように神事です。 相撲の起源は非常に古く、古墳時代の埴輪・須恵器にもその様子が描写されている。 ウィキには以下のように記載されています。 『古事記』の「日本神話においては、建御雷神(タケミカヅチ)の派遣(葦原中国平定)の際、建御名方神(タケミナカタ)が、「然欲爲力競」と言った後タケミカヅチの腕を掴んで投げようとした描写がある。その際タケミカヅチが手をつららへ、またつららから剣(つるぎ)に変えたため掴めなかった。逆にタケミカヅチはタケミナカタの手を葦のように握り潰してしまい、勝負にならなかったとあり、これが相撲の起源とされている。
お礼
古墳時代の埴輪にもその様子が描写されているなんて・・、とても興味深いご回答ありがとうございました!!
- eroero1919
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日本の伝統格闘技といえば相撲でしょうね。現在の相撲のルール(土俵の大きさとか)は信長によって体系づけられたといわれています。 江戸時代になると各大名が「パトロン」となって力士を抱え、現在の大相撲にほぼ近い形になったようです。 戦国時代より前ですが、鎌倉時代あたりにはもうあったような??後に倭寇として描かれている男が裸で小太り、フンドシ一丁で刀を担いでいて「これは力士(相撲取り)ではないか」と指摘する人もいます。 そういや、古事記に相撲をしている描写ってなかったでしたっけかな? モンゴル相撲やトルコ相撲のように、アジア地域では相撲が盛んな国が多いですね。 あとは格闘技といえば柔道でしょうか。現在の柔道は加納治五郎先生によって明治時代に現在のルールになったようです。 その他には剣道も格闘技の一種といえるでしょうね。ただし、剣道に競技的概念が持ち込まれたのはごくごく最近で、本来は「剣道を通じて人間性を高める」ことがその目的であり、「試合で勝った負けたとやるのは本来邪道」だそうです。実際剣道をやっている人からお説教されました。 柔道にしても相撲にしてもジャンルとしてはグラップラーですから、ボクシングのような「殴り合い」というのは日本人のメンタリティに合わなかったんでしょうね。 なお、我が国の歴史には娯楽としてのスポーツは存在しません。それは「スポーツ」という言葉に該当する言葉がなく、現在に至るもその訳語が存在しないのが証拠です。スポーツには「遊び」というテイストがありますが、日本のスポーツには「遊び」というのは最も忌み嫌われるものなのです。 前述のように剣道も柔道も「勝敗ではなく、自らの人間性を高める」ものなのです。だから「道」がついています。「道を究める」というわけです。求道者でなければならないのです。 だから今でもスポーツ選手が「試合を楽しみたい」などと発言すると「ぶったるんでおる。楽しむとは何事か」と怒られるのです。
お礼
そういわれてみれば、「スポーツ」の訳語はないですね。娯楽とは異なるんですね。興味深く拝読させて頂きました。ご回答ありがとうございました!!
お礼
とても興味深く拝読させて頂きました。ご回答、ありがとうございました!!