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景気動向指数DIとCI
すみませんが、ちょっと分かりやすくご説明していただけないでしょうか?ネットで調べてもよく意味が分かりません。 どこがどう違うのでしょうか? 今景気循環理論を独学しています。嶋中雄二という方の本をよんでおりますが、いきなりつまずいております。 よろしくお願いします。
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景気動向指数はまず、景気に敏感だとされる鉱工業生産指数や求人数などの経済指標を選定して数値に季節調整を行います。 ここから、DIは原則として3か月前の値と比較してプラスかマイナスかを判断し、プラスなら1点、マイナスならば0点とします。ただし完全失業率や倒産件数などは減った方がいいので、逆サイクルといって+のとき0点で-のとき1点です。現行の内閣府のDI一致指数でいうと11本の経済指標を採用していますので、11点満点で何点とれたかというのがDIです。、たとえば6点なら6/11=54.5%になります。このように作りますのでDIの最大値は100%、最小値は0%となります。この指数は50%が景気判断の分かれ目とされ、50%を上回るか下回るかが注目されます。最新で5月12日に3月分の指数が出ましたが、昨年9月から一致指数が7か月連続で0%となっています。0%が3か月以上続くだけでも、過去に例がありません。 DIは、作るのが簡単でわかりやすい指標である一方、0%より下がありません。たとえば昨日、1-3月期実質GDPが季節調整済前期比で4%減戦後最悪と出ましたが、この間DIは0%を続けていただけです。つまり、DIでは景気がどれくらいが落ち込んでいるのかがわかりません。DIでは景気がよいか悪いかという2局面の判断しかできず、これを景気の方向感といいます。先のGDP4%減のように、落ち込みの程度を数値で示すことを景気の量感やテンポといいます。 CIでは、景気の量感やテンポを示すことが可能です。各経済指標の前月比を標準偏差などを加味して合成を行い、たとえば先の11本の経済指標から1つの一致指数を作り上げています。具体的には、3月分の一致指数は速報で84.9となっていて、これは平成17年を100とする指数です。2月は85.2だったので、前月差は-0.3ポイントであり、この前月差が景気の量感といわれるものに対応します。CIの一致指数は昨年9月は98.4だったのです。これを時系列のグラフにすると、ほとんど垂直落下です。最近の落ち込み具合がわかるというのが、CIのメリットです。デメリットは、月々のブレが大きいので、毎月の数値で一喜一憂しても意味がないことです。 長文になりましたが内閣府の景気動向指数サイトへのリンクを貼ります。 このうち「速報資料」というpdfファイルは、後半がCIとDIの説明資料になっています。http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html
お礼
すごく分かりやすかったです。 ありがとうございました。