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TVドラマ『太王四神記』について
こんにちは。現在NHK・BSで放送されている『太王四神記』について質問します。 実は私はあまり韓国の深い歴史に興味がなく正直じっくり見ていないのですが、妻が一所懸命見ておりまして、たまにチラチラ自分のことをやりながら目を画面の方へ移すことがあります。 そこで質問です。あのドラマの史実性というますか時代考証はどこまで信憑性があるのでしょうか? 例えばロケーション。あたかも中国の紫禁城のようなお城が出てきますし、朝鮮というよりかは中国秦帝国を思わせるような壮大なお城が出てきます。次に衣装と申しますか“甲冑”ですね。武将の身にまとっている鎧はすべて皮製でデザインも格好よくとて約2000年前のセンスにはとても思えないのです。 当時の朝鮮半島は中国からの文化の影響で相当高度な文化水準であったことは容易に想像できますが、なにかドラマ仕立てが“大袈裟”“誇大”な感じがしてなりません。 韓国の古代史ドラマを日本の大河ドラマのように、ある程度額面どおりに受け止めて見てもいいのでしょうか?
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最終回までみる楽しみが減るかもしれませんが、ラストシーンで一応好太王碑=広開土王碑をもとに作られたドラマであることが知らされます。碑は中国吉林省集安に現存し、高句麗の長寿王が父王を顕彰して414年に建立されたとのことです。「朱蒙」もそうですが、韓国独自の歴史を強調しています。 韓国国民自身のルーツ探しで、アイデンティティを求めて時代劇ドラマを次々に作り出しているようです。 日本では天皇制が現存するために、ドラマにしにくい時代ですが、韓国はその点自由です。考古学的には発見が相次いでいるようで、韓国国民の想像を刺激する時代でしょう。 タムドク演ずるぺ・ヨンジュンがいいですね。キハを演ずる女優もなかなかです。 四つの守り神などあった訳ではなく、ドラマでいいんじゃないですか。
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- aegis9
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あくまでドラマであり、史実とは切り離してみるべきだと思います。 ただ、ドラマとしては面白く、日本の最近の某国営放送の三流歴史大河ドラマよりずっとおもしろいと思います。(少しは見習えと言いたいです。) 史実性については私も詳しくないですが、以下のように聞いています。(素人の耳学問です。専門の方の投稿を期待します。) 朝鮮半島の『太王四神記』当時は、日本では邪馬台国から古墳時代初期にあたりますが、日本でもこの時代のことがよく分かっていないのと同様に朝鮮半島においてもよく分かっていないそうです。国内の文献資料でこの当時を記したものは「古事記」「日本書紀」がありますが、これらは相当脚色されているうえに200年以上後世の7世紀ごろ書かれたものです。朝鮮においてこれに当たるものに「三国史記」という書物があるのですが、これは日本においては鎌倉時代にかかれたものです。つまり相当後世にかかれたもので、執筆当時には既にわからなくなっていて、伝承の集合体である可能性が高いのです。では、遺跡資料はというと碑文などがあるのですが、非常に断片的な情報しか読み取れないうえ、タムドク王子のいた高句麗は今の北朝鮮にあたり、今の北朝鮮が閉鎖的で考古学研究や研究者の交流どころではないことはご存じのとおりです。その結果、かなりの想像が入り込む余地があるのですが、韓国の歴史学会では日本の植民地支配の反動から自国のナショナリズム高揚的な偏った学説も多いと聞いています。(中国の教科書では高句麗は中国の地方政権だったとの記述もあり、韓国との歴史教科書問題になっています。)実際は当時の日本同様(厳密には倭国、日本は成立しておらず、半島政権との境界もあいまいだった。)もっと未開で野蛮な状態だったのだろうと思います。 日本の某国営放送が卑弥呼や聖徳太子をテーマに大河ドラマを作成しようとしても、現実の歴史に沿ったものとは成りにくいのと同じだと思います。(いわんや『太王四神記』は相当自由にエンターテイメント性もいれて脚色しているはずです。) PS. >韓国の古代史ドラマを日本の大河ドラマのように、ある程度額面どおりに受け止めて見てもいいのでしょうか? 日本の大河ドラマも額面どおり受け取るのは危険だと思います。右翼の皇国史観の持ち主ではありませんが、現実はもっと猛々しく、良くいえば雄々しく、悪く言えば残酷なものだと思います。
お礼
大変参考になりました。 ありがとうございました。
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