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教育で「詩作」は教えられませんね
詳しくは知りませんが、教育では伝統的な「詩作」、つまり、和歌俳句漢詩の類は、読むことくらいはともかく、創作させるといった作業をほとんどやらせませんよね。こういうことでいいものでしょうか?諸外国と比べて、伝統詩をないがしろにしているということはないでしょうか?
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大学で詩の創作を学んだ経験があります。専門外講議だったので少々ですが。 諸外国に比べて伝統的な定型詩を蔑ろにしていることは まったくないと感じています。むしろ短歌や俳句は、学の有無や身分の差 現在でも年齢職業性別を超越して誰でも楽しめる趣味として 広く親しまれ続けている、世界でも希有の定型詩だと思います。 短歌は和歌の一形態としての歴史があり、枕詞や掛詞などの技術も織り込まれています。 俳句は季語を入れるだけでなく、俳諧という文化への理解も求められます。 これらのことを知っていれば鑑賞に深みが増すのは言うまでもありませんが 知らなくても形だけ把握していれば誰でも作って楽しめるのが短歌、俳句です。 現在も各地多様な形で歌会、句会が開催されていますし(ネット上にもあります) 新聞や雑誌への投稿欄、各賞への応募も賑わいを見せています。 義務教育内ではほとんど創作を行わせないにも関わらず、です。 伝統定型詩は教えられるものではなく、日本人が詩的な何かを表現する際に 最も適した器のひとつであるに過ぎないのかもしれません。 だとすれば殊更に教えるまでもなく誰もが身につけるでしょうし 蔑ろにされるにもあたらないものだと思います。 ですが、漢詩のこの先は厳しいのではないかと思います。 ご存知だと思いますが、現在漢文を主要言語としている国や民族はありません。 漢詩の書き手は漢文の知識、漢詩の技術、詩心などすべてを要求されるのに 読み手の市場は極めて少ないのです。 創作者がいなくなるのも道理かと思われます。残念ですが。
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無くは無いです。 学校によるでしょうが読解についてはかなり教わっているはずと思います。 本歌取りとかが重要とされる分野ですからまずは読解、観賞というのは教育としてむしろ正しい順序と思います。創作から教える「教育」は教育ではないのではないですか? 創作法を教えるとしても初歩的な事で充分と思います。 創作については発表する場はいくらでもありますから何でもかんでも「教育」のレールにはめるのは余計なおせっかい、害毒と思いますがいかがでしょう。
- 安房 与太郎(@bilda)
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短文芸 ~ たしなみとたのしみ ~ 公教育では、教育者の資質が伴わないとしても、帝王学としては古来、 藤原定家をはじめ、正岡子規が写生を唱え、桑原武夫が「第二芸術論」 を論じたように、さまざまの意味で盛んです。 皇室の年中行事として「歌会始」があり、皇族から庶民にいたるまで、 選ばれた新作和歌を朗誦する儀式は、世界文学史上に類がありません。 各妃殿下が、婚約中から専門家の特別指導を受けることも通例です。 君が代・日の丸のように、国民に強制されないのが救いですね。 http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=20060113 歌会始 ~ 年譜/御題一覧 ~
私は小学校で(5年生ごろ)俳句の作ることを授業でやりましたよ(1948~9年頃)。それ以来、ずっと俳句をやっている同級生もおりますね。結構ちゃんとやりましたよ。 短歌の形式を中学で教わり、実習をやった記憶があります。冠詞は一寸無理ですね。日本人では夏目漱石が評価できる最後の漢詩人とか言われているようですね。
お礼
昔はちゃんと作らせたのかもしれませんね。漢詩はちょっと敷居が高いですね。
- LTCM1998
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結論から言うと無理です。 漢詩について言えば、まさに平仄を整えなければなりませんが、これを高校生以下に教えるためには相当の漢文漢語の知識が必要になります。 (明治期の日本人が適当に作った漢詩はルールを無視していて、夏目漱石が酷評しています) また、受験というものの枠外であればいいのですが、実際は詩作をやらせれば少なくともその学校(中学校なら中学校)の「成績」として評価しなければならなくなります。 ところが、詩的表現を一律に評価できるかというと、これは不可能です。教員のほうが劣っていることも十分にありえますし。 この点から言っても、また必要な基礎知識の点から見ても、詩の創作をやらせるとしたら、一通りの基礎知識をつけた大学以降で専門家の指導により行うべきだと考えます。
お礼
ごもっともです。 詩作をする土台作りはすごく大変そうですね。
お礼
皇室の独断場ですね。