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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:XPS(ESCA)解析法)

XPS(ESCA)解析法とは?XPSで化学状態を計算する方法とは?

このQ&Aのポイント
  • XPS(ESCA)解析法は、有機薄膜をXPSで測定し、化学状態を計算する手法です。
  • XPSでは、ケミカルシフトから化学状態(結合等)を把握することができます。
  • XPSでのピーク値は非常に正確であり、スライドガラスや有機薄膜の測定結果から化学状態の変化を推測することができます。

質問者が選んだベストアンサー

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  • akuz
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回答No.1

今はXPS分析から離れていますが、これまでの経験から回答致します。 ケミカルシフトによるピーク位置は、文献によって微妙に異なります。 これは測定器や測定条件による影響です。 一般には 銅(Cu)及び金(Au)、この2つの金属のピーク位置によって 装置を補正します。しかし、これで一致させても、試料のアースの取り方や 絶縁物ではズレ生じますので、試料固定の際には注意が必要です。   ケミカルシフトがどうか?見分ける方法は、以下があります。 1)試料を一端取外し後、再取付けして測定する。 2)ピーク位置が既知な金属(Cu,Au等)を測定する。 3)プラズマエッチングして、表面を掘ってみる。 ( 3)は測定対象物によっては 適用できない場合があります。)   Si は Si,SiO,SiO2 のピークが出現しますので難しくなります。 測定角度を変えると、それぞれのピーク高さが異なります。  これは表面の状態が異なっているため、(酸化層の厚さが異なる) 光電子量が変化する為です。 スライドガラスも絶縁物ですから、測定には注意必要です。  また、ピークが鈍っている場合には、いくつかのピークが重なって いることを考慮する必要があります。  1)できるだけ少ない本数で、元となるピークが再現できるか? 2)波形の根元をいかに合わせるか? 特にこの2点を注意して波形分離していました。  ご参考まで・・・ケミカルシフトは複雑な計算で求められますが、  一般的に電気陰性度と比例関係にあります。 これで代用すると  四則演算の簡単なおおよその値が求められる為、分析現場では  役立ちます。(特にカーボン関係。)   こう言ってはなんですが、島津製作所がXPS装置の取扱説明書に 添付しているデータ集は、私が測定したデータと異なっていることが 多々ありました。そこで、私はケミカルシフト量のみを参考にして、 ピーク値は無視していました。 それよりも アルバックファイから出版しているデータファイルが 大変役立ちます。 こちらはよく一致しました。

その他の回答 (1)

  • akuz
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回答No.2

#1です。 (補足説明。) 基準となる元素として、カーボン(C)の ピークが必ずといって検出されます。 これは大抵 C-Cならば 285eV に出ます。 C-Oならば 286.6eV近傍、C=Oならば 288eV これで判断できると思います。 尚、スパッタリングされたカーボンは 284.5eV付近にピークが出ます。 

chemopt
質問者

お礼

ありがとうございました。 +お礼が遅くなってすみません。実は、緊急度は高く(先日修士論文の発表を終えました!)お礼を書き込む時間がありませんでした。。 akuzさんのご回答を参考にし、結果の裏づけを行うことができました。 結果をより説得力のあるものにできたかな?と思っています。 本当にありがとうございました。