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飽和食塩水と水酸化ナトリウム…
飽和食塩水に水酸化ナトリウム(固体)を入れても塩化ナトリウムが析出しますが、これはなぜ析出するのですか?これによってできた塩化ナトリウムは精製できたといえるのですか?
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飽和食塩水にはナトリウムイオンと塩化物イオンが飽和している状態です。 ここに水酸化ナトリウムを入れますと、ナトリウムイオンが過剰となり存在できなくなります。水酸化物イオンは塩基性環境下では、電離してしまい、その代りに塩化物イオンが存在できなくなります。 そのため、塩化物イオンとナトリウムイオンが結合し塩化ナトリウムが析出するのです 精製といえるかは?ですが、確かに、純粋な塩化ナトリウムですね。 ただ濾過して蒸発させても微量の水酸化ナトリウムは混入の可能性があります。 塩酸を飽和食塩水に加えても同様の理由で、塩化ナトリウムが析出します、蒸発させることを思うと、こちらのほうが純粋な塩化ナトリウムを得やすいとは思います
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水溶液の濃度に関しては、『溶解度積』の考え方がよく用いられます。 すなわち、食塩が溶けているといっても、実はNa+とCl-になって溶けています。そのとき、Na+の濃度とCl-の濃度の積によってヨウ化ウドが決まります。これが溶解度積です。 純粋な食塩のみを溶かせば、Na+とCl-の濃度が同じになり、これがいわゆる溶解度と関係します。 NaOHを加えるということは、Na+を加えるのに等しいことですので、溶液中のNa+の濃度が上昇します。そうすると、前述のように、Na+の濃度とCl-の濃度の積が一定ですから、Na+が増加すればCl-は減少せざるを得なくなります。結果的に、Cl-はNaClの結晶になって析出します。その結果、水溶液中のNa+とCl-はいずれもNaOHを加えた時点よりも減少し、その差がNaClの結晶の析出量になります。
お礼
わかりました。ありがとうございます。
お礼
よく理解できました。わかりやすく説明していただきありがとうございます。