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電気双極子モーメントについて
「短い距離Lを隔てて置かれた±qの点電荷から十分遠くにはなれた点の電界を求めよ」という問題で、電荷対の中心に原点をとり、電界を求める点との距離をrとして計算したのですが、教科書の解説中に {1/|r-L/2| - 1/|r+L/2|} = grad(1/|r|)・L (式中のrとLはベクトル) のような変形が表れました。おそらく近似式だと思うのですが どのように考えたらこのように変形できるのでしょうか。 ご教授お願いします。
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多変数関数のテーラー展開(一次の項までの近似)を使います。 rを位置ベクトル、aを微小な定数ベクトルとすると f(r+a)≒f(r)+a・∇f(r) と近似できます。 f(r)=1/|r| として上の議論を適用すれば 1/|r-L/2|=f(r-L/2)≒f(r)-L/2・∇f(r)=1/|r|-L/2・∇(1/|r|) 1/|r+L/2|=f(r+L/2)≒f(r)+L/2・∇f(r)=1/|r|+L/2・∇(1/|r|) ∴1/|r-L/2| - 1/|r+L/2| ≒ -L・∇(1/|r|)
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- yokkun831
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一般に,x << 1 のとき (1+x)^n ≒ 1+nx 物理で最もよく用いられる近似ですね。 べき級数に展開して,1次微小量までとるというものです。
- yokkun831
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まず,grad(1/|r|)=-r/|r|^3. したがって, 左辺≒1/√(r^2-r・L)-1/√(r^2+r・L) =1/|r|・{(1-r・L/|r|^2)^(-1/2)-(1+r・L/|r|^2)^(-1/2)} ≒1/|r|・[{1+r・L/(2|r|^2)}-{1-r・L/(2|r|^2)}] =r・L/|r|^3 = -grad(1/|r|)・L となりました。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 ところで 1/|r|・{(1-r・L/|r|^2)^(-1/2)-(1+r・L/|r|^2)^(-1/2)} ≒1/|r|・[{1+r・L/(2|r|^2)}-{1-r・L/(2|r|^2)}] の部分の近似はどのように考えたのでしょうか? 重ね重ね質問をして申し訳ないです。