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芥川龍之介の『地獄変』について。
この作品は歴史小説ですか?
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noname#83369
回答No.2
僕は、この小説が「歴史小説」と位置づけられていることを知り、意外な思いがしました。 歴史小説というのは、過去の事実(とされるもの)を題材に物語を構成し、ときにはその筆者独自の感性や解釈によって、とくに登場人物の心情描写などに肉付けを行ったものと解釈するからです。 しかし、芥川龍之介のこの「地獄変」にいたっては、そういう手法を遥かに超越したものを感じ、僕がこれを読んだときは、歴史物という感覚は微塵にも感じませんでした。 それに似た事実はあったにせよ、たまたま題材を過去にとっただけの、芸術性の強い「創作小説」とも言うべきものだと思います。 芥川龍之介の作品を色々と分類する上で、これは「歴史物」だというのは非常に良く分かります。この小説も、昔の説話を題材にしているそうですし。 しかし、「歴史小説」、つまり司馬遼太郎の書いたような、歴史に肉付けをした人情劇とは、全く別のジャンルのものだと思ったのです。 トルストイの「戦争と平和」も歴史を題材にしていますが、それも簡単に「歴史小説」と言いきれないことと、状況は違えど、似ていると思います。 一意見です。
- zorro
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回答No.1
歴史小説です。 http://ccs.tsurumi-u.ac.jp/seminar/pdf/edu2008/a-5.pdf#search='芥川龍之介 歴史小説 地獄変'