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尊敬の「に」?
「陛下には兵書に深く通じたもうとばかり思っておりましたが、お気づきなされませんでしたか。」 これは時代ものの漫画からとったものです。この「には」の「に」の意味を新明解で調べましたが該当しそうな記述は見当たりませんでした。これは「尊敬の<に>」と呼べるような用法ではないでしょうか?つまり、「に」は省けるが、尊敬の意味をこめて余分に使われる、というものです。どうなんでしょうか?「陛下は兵書に通じたもう」でも通じますからね。
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こんばんは。 私も新明解を使っていますが、たしかに載っていないですね。 「には」という連語として認識するのがよいでしょう。 1の2番 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AB%E3%81%AF&stype=1&dtype=0 (2) http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%CB%A4%CF&kind=jn&mode=1 以上、ご参考になりましたら。
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- nira_kana
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今日図書館へ行ったので、ちょっと新明解を見てみました。 そうしましたら、「に」(格助詞)の四番の解説の中に下記のような用例がありました。 一応確認してみてください ( ^^ --------------------------------- 先生 ─ は [= 間接的な表現をとることによる一種の尊敬表現] お変わり なくお過ごしのことと存じます。 ---------------------------------
- nira_kana
- ベストアンサー率43% (10/23)
格助詞「に」は、係助詞「は」とセットで用いて主語を婉曲に表すことで尊敬の意をこめます。 - 例 - 先生【に】はいかがお過ごしでいらっしゃいますか。 ちなみに大辞林では、[11]にその用法の説明があります。 ◇ Yahoo!辞書 - に http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AB&dtype=0&stype=1&dname=0ss&pagenum=11&index=114785000000 新明解は見ていないのでよく分かりませんが、もし「婉曲表現」というような説明があれば、それが該当すると思います ( ^^
- kzsIV
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古く、尊敬表現は、尊敬すべき動作主体を(恐れ多いので)言葉であからさまに「名指し」することを避けて、受身・使役などの言い回しで表現することが多いようです。 現代語でも 私が3歳の時、(私の)父が死んだ。 という内容を 私は3歳の時、(私の)父に死なれた。 と、受け身で表現すれば、「父」を主体として表現せずに済みます。 私の父は校長だったが、私が3歳の時に死んだ。 という内容を 私の父は校長だったが、私が3歳の時に死なれた。 と表現できなくはありません。もし「死なれた」が「死んだ」の尊敬表現として使われると動作主体(死んだ本人)は「父に(は)-死なれた」となります。 使役表現を使う場合は…… 天子(皇帝)が国を治める。→(天帝が・皇帝に)国を治めさせなさる。 天帝も皇帝も至尊の存在なので言葉に表さず、 国を治めさせ給ふ と表現するだけで「治める」動作主体(「皇帝に(は)」)が容易に推測出来ます。 もう一つ動作主体をあからさまに表現しない方法として、動作主体の居所を提示する方法があります。「陛下」「殿下」「閣下」の呼称自体、場所を示す言葉です。「陛下には」は「皇帝の居住する宮殿の建っている高台の脇にしつらえられた昇降用の階段の下あたりでは」という意味です。 陛下「には」兵書に深く通じ「させたもう」とばかり拝察「申し上げて」おりましたが、お気づか「せにはなられ」ませんでしたか。 とすべきでしょうか? 「陛下には」にも「名指し感」があるので、 かけまくもかしこいことでございますが、 恐れ多いことですが、 としたほうがいいのでしょうか?
- atyaatya
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尊敬語なんです。 知らなかった・・・でしょ。 この文は、『陛下に於かせられましては・・・・』と、なるのが正しい文章で、『陛下に【於かせられまして】は・・・・』のように、【・・・】の中が省略されちゃったんです。 天皇を【・・・・】なんて云う時代だから、尊敬語なんか使わなくなったからね。